食農環境政策学特論
 Special Lecture on Policy of Food, Agriculture and Environment
 担当教員:藤科 智海(FUJISHINA Tomoumi)
 担当教員の所属:農学部食料生命環境学科食農環境マネジメント学コース
 開講学年:1年,2年  開講学期:後期  単位数:2単位  開講形態:講義
 開講対象:生物生産学専攻  科目区分:選択 
【授業の目的】
現在、私たちの食生活は、川上に位置する農林水産業から、食品製造業、食品流通業等、様々な経済主体を経由して成り立っている。豊かな食生活をおくることができる背景として、このような経済主体の存在やそれに関わる政策がある。食料・農業政策の現状や今後の展開方向について、最近の動向を解説する。私たちの食生活を成り立たせている背景にある農林水産業や食品産業等、各経済主体の役割とそれに関わる政策を学習する。

【授業の到達目標】
私たちの食生活を成り立たせている背景にある農林水産業や食品産業等、各経済主体の役割とそれに関わる政策を理解し、今後の政策の展開方向について、論じることができるようになる。

【授業概要(キーワード)】
食料安定供給、食料・農業問題、農村振興、フードシステム、食生活、食料関連産業

【科目の位置付け】
限られた資源を活かす食農環境マネジメントに関する基礎的な知識をさらに深めたいと思う人に向けて開講する。

【授業計画】
・授業の方法
教員からの一方通行の授業ではなく、学生の発表・質疑応答によって授業を進める。
・日程
食料・農業政策に関する以下の内容を学習する。
1)食料・農業・農村の動向に関する最新事情(第1回、第2回、第3回)
2)食料・農業・農村政策に関する理論(第4回、第5回、第6回)
3)食料の安定供給に向けた取組
a.世界の食料需給動向(第7回)
b.食生活と食料消費構造(第8回)
c.食品産業の動向(第9回)
4)農業の持続的な発展に向けた取組
a.農業の構造改革(第10回)
b.経営継承と農地問題(第11回)
c.農業の高付加価値化(第12回)
5)地域資源を活かした農村の振興・活性化
a.農村の現状(第13回)
b.農業・農村の多面的機能(第14回)
c.地域資源を活かした地域づくり(第15回)

【学習の方法】
・受講のあり方
学生の発表・質疑応答によって授業を進めるので、各回のテーマに関して予習をしてくるのを前提とする。
・授業時間外学習へのアドバイス
講義で取り上げた専門書ばかりではなく、その分野の他の専門書にもあたり、幅広い知識を身につけてもらいたい。

【成績の評価】
・基準
食料・農業政策の現状や今後の展開方向について、適切に説明できることを合格の基準とする。
・方法
担当箇所の発表内容、質疑応答、ディスカッション等、授業への参加状況を総合的に評価する。

【テキスト・参考書】
特に指定しないが、食農環境政策学に関する最新の研究動向等を踏まえた専門書を活用することもある。

【その他】
・学生へのメッセージ
積極的にディスカッションに参加してもらいたい。
・オフィス・アワー
在室時は、いつでも結構です。

67122041-2017-16-61159