食農環境会計学特論
 Special Lecture on Environmental Accounting for Food and Agriculture
 担当教員:家串 哲生(IEKUSHI Tetsuo)
 担当教員の所属:農学部食料生命環境学科食農環境マネジメント学コース
 開講学年:1年,2年  開講学期:前期  単位数:2単位  開講形態:講義
 開講対象:生物生産学専攻   科目区分: 
【授業の目的】
1)農業経営への理解を深めるため、その環境経営に焦点をあてて検討し、講義を通じて、近年の研究状況につい礎的な知識を得ることを目的とする
2)複合的な物の見方・考え方を身につけるため、農業簿記・会計学における基本的な概念と環境会計の理解を深めることを目的とする。中でも特
自計式農家経済簿に注目し,その現代的意義を考える。

【授業の到達目標】
この食農環境会計学特論を履修した学生は、
1)環境会計の分析を通じて農業経営における環境経営の経営成績や財務状態の優劣を判断できる。【知識・理解】
2)環境会計による帳簿記入や財務分析を行うことができる。【技能】
3)農業経営における環境経営の経営成績や財務状態について、討議することができる。【態度・習慣】

【授業概要(キーワード)】
環境会計,環境コスト,環境管理会計

【科目の位置付け】
この講義は,農業経営の環境会計について様々な視点から理論的に考察することで,健全な批判精神に裏打ちされた幅広い知識を習得するものである。

【授業計画】
・授業の方法
教科書及び配布プリントを使って講義を進めていく。
・日程
第1回 環境会計
第2回 環境省「環境会計ガイドライン」
第3回 企業による環境会計情報の開示例
第4回 財務報告書における環境会計情報の開示
第5回 環境管理会計の展開
第6回 環境会計の活用事例
第7回 自治体の環境会計
第8回 家計における環境会計の取り組み事例
第9回 国際連合などの国際機関による環境会計の取り組み
第10回 欧州における環境会計情報開示・外部報告用ガイドライン
第11回 北米、ドイツにおける環境管理会計
第12回 農業会計の展開動向
第13回 農業経営における環境財務会計
第14回 農業経営における環境管理会計
第15回 まとめ

【学習の方法】
・受講のあり方
テキストを購入し,本文に線を引くなどして活用する。
・授業時間外学習へのアドバイス
あらかじめ簿記及び会計学入門書等の文献に目を通しておくことが望ましい。

【成績の評価】
・基準
環境会計に関する基礎的な項目を正しく理解していることを合格の基準とする。
・方法
平常点50点+レポート等50点

【テキスト・参考書】
教科書:國部克彦著『環境会計(改訂増補版)』(新世社)
参考書:工藤賢資『複式農業簿記入門』(富民協会)

【その他】
・オフィス・アワー
出校中は原則としていつでも可。

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