植物病理学専門演習(2年後期)
 Special Seminar on Plant Pathology
 担当教員:長谷 修(HASE Shu),小林 隆(KOBAYASHI Takashi)
 担当教員の所属:農学部食料生命環境学科安全農産物生産学コース
 開講学年:2年  開講学期:後期  単位数:1単位  開講形態:演習
 開講対象:生物生産学専攻  科目区分: 
【授業の目的】
植物病理学に関連する国内外の研究情報を中心に、特に修士論文研究に関わる研究論文情報を収集して、動向を理解し研究全体を俯瞰できるようになることを目的とする。また、自身の研究と先行研究との位置付けができるようになることを目的とする。

【授業の到達目標】
植物病理学関連で自身の修士論文研究に関わるキーワードに基づいて、国内外の学術論文情報を収集し、先行研究の動向(歴史、総論)が理解できるようになる。また、先端研究など特に重要な論文を国際学術論文から選んで深く読み込み、その内容をまとめて、全体を俯瞰し、他人に分かり易く紹介する能力をつける。

【授業概要(キーワード)】
修士論文研究に関連するキーワードを基に、関連する学術論文や総説を収集し、当該先行研究の動向をまとめる。続いて、特に重要な研究論文を国際学術論文から選んで、その研究論文を読み込み、その内容をまとめ発表する。また、発表者と研究内容について討論する。
キーワード;植物病理学、植物病原生態学、植物感染生理学、発生予察、

【科目の位置付け】
この授業は,修士論文研究テーマに相当する植物病理学に関わる諸問題を抽出し,その問題を解決するための,背景(先行研究や関連研究)を導き分析できる能力を身につけるものである(生物生産学専攻教育課程編成の方針)。高校教諭専修免許の理科科目に該当。

【授業計画】
・授業の方法
学生の研究テーマに関係の深いキーワードを設定して国内外の論文を調べ、読み説明する。教員からの補足説明やコメントなどを加え、全員で質疑応答を行い、必要に応じて調べ直すなどをしながら理解を深める。
・日程
以下は本演習の4単位分を示す。この内2年後期には(7.5回、1単位分相当)を行なう.

修論研究に関連するキーワードを4つ設定して、それぞれのa)先行研究(歴史と背景)、b)総論、c)先端研究の情報を収集し、発表と総合討論する。キーワードは、対象の植物(作物)、病原菌、防除資材、病原性や抵抗性などのメカニズム等から設定する。
第1キーワードに関する研究:
a)先行研究論文の概要説明(1回)と主論文の詳細説明(2回)、総合討論(3回)
b)総説の紹介(4回)、総合討論(5回)
c)先端研究論文の概要説明(6回)と主論文の詳細説明(7回)、総合討論(8回前半)
第2キーワードに関する研究:
a)先行研究論文の概要説明(8回後半)と主論文の詳細説明(9回)、総合討論(10回)
b)総説の紹介(11回)と総合討論(12回)
c)先端研究論文の概要説明(13回)と主論文の詳細説明(14回)、総合討論(15回)
第3と第4キーワードに関する研究についても上記と同じ形式でさらに15回行なう。

【学習の方法】
・受講のあり方
とりあげた論文の内容を正確に理解することを目指す。そのためには、特に論文紹介担当者は十分に予習しておく必要がある。
・授業時間外学習へのアドバイス
専門用語について正確に理解するように調べる。
Web of Scienceなど文献検索方法を精通しておくこと。

【成績の評価】
・基準
発表が十分に準備されていること。発表内容がわかりやすいように練られていることを合格の基準とする。質問に対する回答や総合討論にも十分に対応できるのがさらに望ましい。
・方法
発表用の資料の準備状況、発表内容、理解度、質問に対する回答などを総合的に評価する。

【テキスト・参考書】
Annual review of Phytopathology、Phytopathology, Plant Disease, MPMI, Journal of General Plant Pathologyなど植物病理学分野の国際学術雑誌から適当な論文を選ぶ。

【その他】
・学生へのメッセージ
この演習によって、国内外の関連研究に関する情報収集力を高めてください。
・オフィス・アワー
火曜日の午後

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