農地物理学特論
 Soil Physics
 担当教員:安中 武幸(ANNAKA Takeyuki)
 担当教員の所属:農学部食料生命環境学科水土環境科学コース
 開講学年:1年,2年  開講学期:前期  単位数:2単位  開講形態:講義
 開講対象:  科目区分: 
【授業の目的】
土壌物理学の基礎理論と農地土壌等における水移動の実際を学ぶ.

【授業の到達目標】
本講義を受講した学生は、農地土壌等における水の挙動について、基礎的事項および現場での実際を述べることができる。【知識・理解】

【授業概要(キーワード)】
土壌の保水性、土壌の透水性、ダルシー式、リチャーズ式、土壌の不均一性、選択的な流れ、土壌のぬれ性

【科目の位置付け】
本特論は、農地土壌等における水移動の基礎理論と現地での実際を学ぶことにより、現象解析の基礎を習得するものである.

【授業計画】
・授業の方法
スライドを用いた講義に質疑応答を交えながら進める.
・日程
1.はじめに
2.土壌水の循環過程 ①侵入と地表流去
3.土壌水の循環過程 ②浸透
4.土壌水の循環過程 ③土壌における水分保持
5.土壌水の循環過程 ④蒸発散
6.土壌水移動の基礎方程式
7.解析解と数値解
8.「フィールド」を理解するために
9.土の不均一性 ①空間変動
10.土の不均一性 ②マクロポアと成層
11.不均一(選択的)な流れ ①バイパス流と集積流
12.不均一(選択的)な流れ ②フィンガー流(不安定な流れ)
13.土壌のぬれ性 ①ぬれ性と毛管作用
14.土壌のぬれ性 ②ぬれ性の水移動への影響
15.まとめ(レポート作成)

【学習の方法】
・受講のあり方
講義を聴いていて理解できないところがあったら、その都度質問をすること.
・授業時間外学習へのアドバイス
参考書および講義において紹介する参考資料に目を通すと、理解が深まります.

【成績の評価】
・基準
土壌水移動の基礎理論と現場におかる実際についておおよそ理解したことをもって合格とします.
・方法
受講態度(質疑応答)およびレポートによります.

【テキスト・参考書】
宮崎 毅・長谷川周一・粕渕辰昭:土壌物理学、朝倉書店(2005)

【その他】
・オフィス・アワー
火曜日 12:15~13:00

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