環境問題を確率論的リスクにもとづいて考えよう。
To think about environmental issues based on probabilistic risk assessment.

環境リスクの概念と解析手法を理解し，ディスカッションできる。【知識・理解】
To understand concept of and analytical method for environmental risk.

環境リスク，水環境，環境汚染，健康被害，確率論的リスク解析
Environmental risk, water environment, environmental pollution, human health, probabilistic risk assessment

生物環境学専攻のディプロマ・ポリシーのうち，「問題解決のための調査や実験の計画から実行，データ解析，考察までを実行できる能力」を習得するための科目です。
This subject is to obtain "the capacity to perform planning of survey and experiment, implementation, data analysis and discussion for solution of problems" included in the diploma policy of Department of Bioenvironment.

授業はPower Pointと配布資料を用いて講義形式で行います。最後の２回では，レポートの作成とそれに関するディスカッションを行います。
Lectures using Powerpoint and handouts, together with report writing and discussion.

集中講義（全１５回）で行います。各授業回の講義内容は以下の通りです。
第１～４回 環境リスクの概念 Concept of environmental risk
リスクに関する基本的な概念から，それが生まれた歴史的背景や政策的必要性などを含めて，環境リスクを考える上で重要な事項について講義を行う。
第５～８回 環境リスクの解析手法 Analytical method for enrionmental risk
環境リスクの解析手法に関して，その基礎となる統計学の理論から解説する。
第９～１３回 環境リスク解析の適用事例 Application of environmental risk analysis
担当教員が得意とする水環境工学分野での研究事例を中心に，国内外における環境リスクの解析事例について紹介する。
第１４～１５回 環境リスクに関する討論 Discussion on environmental risk
これまでに学んだ知識をもとに，受講者の研究テーマや専門分野に近い環境リスクについてレポートを作成し，ディスカッションを行う。

積極的に発言して下さい。
Active participation in discussion is expected.

予習：必要ありません。
復習：ノートと授業中に配布する資料を読み直して理解を深めて下さい。

環境リスクの概念と解析手法を理解していること，そして，それをもとにディスカッションができることを合格の基準とします。

授業での態度（参加意欲，ディスカッションでの発言を評価）（２０点）＋レポートの内容（８０点）で評価する。

D.M.カーメン，D.M.ハッセンザール共著，中田俊彦訳：リスク解析学入門－環境・健康・技術問題におけるリスク評価と実践，シュプリンガー・フェアラーク東京，2001年

東日本大震災を契機に，確率論的リスク解析に関する注目が高まっています。その手法は，地震や津波に限らず，様々な環境リスクの解析に適用が可能です。水土環境科学コース以外からも受講者を歓迎します。

出張が多いので，研究室（１号館５階）に何度か足を運んでもらうか，事前にメール（to-ru@tds1.tr.yamagata-u.ac.jp）で予定を確認してください。