【授業の目的】
移動現象論とは現象が落ち着くまでの過程を取り扱う学問である。この特論では、(1)自然界で生じる様々な移動現象を定性的に理解することと(2)前述の定性的な理解を定量化するための考え方を身につけることを目的とする。
【授業の到達目標】
自然界で生じる移動現象を数式を用いて記述できる。【知識・理解】
【授業概要(キーワード)】
収支式、連続式、拡散、流れ場での移動現象
【科目の位置付け】
この授業は、実験結果のデータ解析および考察における知識を習得するものである。
【授業計画】
・授業の方法
配布資料を中心に、質疑応答によって講義を進める。
・日程
第1回:現象の定量化のための基礎(1) :収支式 第2回:現象の定量化のための基礎(2):連続の式 第3回:拡散(1):一次元の拡散現象 第4回:拡散(2):異相界面を通しての拡散 第5回:拡散(3):化学反応を伴う拡散 第6回:移動現象と物性値(1):熱伝導度 第7回:移動現象と物性値(2):拡散係数 第8回:流れ場での移動現象(1):流れの性質とその表現 第9回:流れ場での移動現象(2):拡散と物質移動 第10回:流れ場での移動現象(3):流れ場における拡散の基礎式 第11回:流れ場での移動現象(4):境膜モデルと物質移動係数 第12回:流れ場での移動現象(5):熱移動 第13回:流れ場での移動現象(6):強制対流と自然対流 第14回:移動現象論の応用:環境問題における拡散 第15回:授業のまとめ
【学習の方法】
・受講のあり方
配布資料にメモしながら内容の理解に努める。
・授業時間外学習へのアドバイス
「移動現象学特別演習」と合わせながら講義内容を復習する。
【成績の評価】
・基準
移動現象の基礎的な知識を正しく理解していることを合格の基準とする。
・方法
平常点およびレポート提出を含めて総合的に評価する。
【テキスト・参考書】
参考書:「拡散と移動現象」、宝沢光紀編著、培風館(1996)
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