開殻系有機化学特論
 Advanced Lectures on Organic Chemistry of Open Shell System
 担当教員:栗山 恭直(KURIYAMA Yasunao)
 担当教員の所属:理学部物質生命化学科
 開講学年:2年(平成28年度以前入学者)  開講学期:前期  単位数:2単位  開講形態:講義
 開講対象:理工学研究科(理学系)博士前期課程  科目区分:選択科目 
【授業の目的】
前半:蛍光の原理およびその応用について
蛍光の原理、蛍光を利用した機能性材料および生体反応解析などについて説明する。
後半:ラジカル・ラジカルイオン・カルベン・ナイトレンの構造と反応性
有機の反応中間体であるラジカルやカルベンなどを構造と反応性を研究する方法を理解する。

【授業の到達目標】
蛍光を使用した実験の結果について正しく考察することが出来る。
分子と分子の相互作用を蛍光を用いて正しく理解することができる。

【授業概要(キーワード)】
蛍光・反応中間体・時間分解分光法・有機光化学・光機能性材料

【科目の位置付け】
この授業は、化学に留まらない理学の関連分野に関わる高度で幅広い知識と教養を修得し、先端的研究を進める上での理論、実験法、技術等の構築に役立てるものです(理工学研究科(理学系)ディプロマ・ポリシー)。

【授業計画】
・授業の方法
講義内容に関するプリントを配布し、講義形式で授業を進める。必要に応じて装置などの測定に関するビデオを上映する。
・日程
1 ガイダンス(1回)
2 蛍光の原理 (2回)
3 蛍光消光からわかること(4回)
4 蛍光寿命の測定(2回)
5 蛍光を利用した機能性材料および生体反応の原理と応用(3回)
6 最近の研究論文による解説(3回)

以上15回を予定している

【学習の方法】
・受講のあり方
板書事項をノートに筆記すること。
ディスカッションを行う。
・授業時間外学習へのアドバイス
指定した研究論文を読んでくる。
講義時間中に書き取った内容を整理しなおすこと。

【成績の評価】
・基準
基準
蛍光の仕組みを説明できること。寿命の解析ができること。得られた数値の意味を説明できること。論文中の蛍光の役割を説明できること。
方法
データー処理の課題(30%)レポート(50%)ディスカッションでの発表回数と内容(20%)
・方法
日頃のディスカッションの成績
最終レポート等により総合的に判断する。

【テキスト・参考書】
講義の資料となるプリントを配布する。
講義内容に沿って、その都度配布する講義資料に示す。

【その他】
・学生へのメッセージ
疑問点については、配布資料に示した図書を参考にすること。 それでも疑問が残った場合は授業担当者に尋ねること。
・オフィス・アワー
特に設定しないので、いつでも可能。

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