電子移動反応機構論
 Electron Transfer Reaction Mechanisms
 担当教員:鵜浦 啓(UNOURA Kei)
 担当教員の所属:理学部物質生命化学科
 開講学年:2年(平成28年度以前入学者)  開講学期:前期  単位数:2単位  開講形態:講義
 開講対象:理工学研究科(理学系)博士前期課程  科目区分:選択科目 
【授業の目的】
均一系および不均一系の電子移動反応論についての基本概念を学び、それらがどのように基礎研究や応用研究と関連しているかを学習する。

【授業の到達目標】
電子移動が関係する反応について理解し、授業を通して得られた知識に基づいて主体的に考察出来るようになる。

【授業概要(キーワード)】
電子移動反応、反応機構、平衡論、速度論、電気化学

【科目の位置付け】
化学分野における深化した知識の修得を目的に開講する(理工学研究科カリキュラムポリシーに準ずる)。

【授業計画】
・授業の方法
講義形式で行うが、教員からの一方通行の授業でなく、学生への質問や、学生との議論を積極的に行いながら授業を進めて行く。
・日程
第1回目 電子移動反応とは:講義のすすめ方とガイダンス
第2回目 化学反応の熱力学と平衡論
第3回目 電子移動反応と酸化還元電位
第4回目 酸化還元電位による平衡定数の決定
第5回目 化学反応の速度論と反応機構
第6回目 遷移状態理論と活性化パラメータ
第7回目 均一系電子移動反応のメカニズム
第8回目 マーカス理論
第9回目 不均一系電子移動反応のメカニズム
第10回目 電気化学測定法
第11回目 電気化学シミュレーション
第12回目 ポリオキソメタレートの電子移動反応
第13回目 かわった原子価状態の化合物
第14回目 エレクトロクロミズム
第15回目 色素増感太陽電池

【学習の方法】
・受講のあり方
パワーポイントや板書で示された講義内容をノートに筆記して内容の理解を深める。
・授業時間外学習へのアドバイス
授業で習った内容に関連することを図書館やネットで自分なりに調べてみる。

【成績の評価】
・基準
授業で得られた知識に基づいて主体的に考察し、論述出来ることを合格の基準とする。
・方法
レポートを課す。
平常点20点+レポート点80点

【テキスト・参考書】
「テキスト」
使用しない

【その他】
・学生へのメッセージ
この授業で学んだ知識や考え方が基礎研究や応用研究を発展させることに役立っていることが理解できる授業を行う。
・オフィス・アワー
講義で連絡する。

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