生体無機化学特論
 Inorganic Biochemistry Based on Coordination Chemistry
 担当教員:崎山 博史(SAKIYAMA Hiroshi)
 担当教員の所属:理学部物質生命化学科
 開講学年:2年(平成28年度入学者)  開講学期:前期  単位数:2単位  開講形態:講義
 開講対象:理工学研究科(理学系)博士前期課程  科目区分:選択科目 
【授業の目的】
私たちの体の中で、金属元素はどのような働きをしているのか、またその構造を調べるにはどのような方法があるのか。本授業では、生体分子のEPRについて学びます。

【授業の到達目標】
生体試料(金属タンパク質)の典型的なEPRについて理解し、説明できるようになる。

【授業概要(キーワード)】
金属元素、生体機能、金属タンパク質、錯体化学、電子状態

【科目の位置付け】
この授業は錯体化学・生体無機化学に基礎をおき、テーマに沿った生体機能関連分野の最近の研究を学び、発表・ディスカッションできる力を養うことを目的としています。(理工学研究科(理学系)カリキュラム・ポリシー2)

【授業計画】
・授業の方法
テキストを輪読し、発表・質疑応答をおこなっていく。
・日程
第1回目 授業のすすめ方とガイダンス
第2回目 Biomolecular EPR Spectroscopy
第3回目 Main players in EPR theory 1
第4回目 Main players in EPR theory 2
第5回目 Anisotropy
第6回目 Hyperfine interactions
第7回目 Second-order effects
第8回目 Zero-field interactions 1
第9回目 Zero-field interactions 2
第10回目 Integer spins
第11回目 Interpretation of g, A, D
第12回目 Intensity
第13回目 Quantification 1
第14回目 Quantification 2
第15回目 まとめ

【学習の方法】
・受講のあり方
発表者は聞き手に分かりやすいように発表し、聞き手は積極的に議論に参加しましょう。
・授業時間外学習へのアドバイス
疑問点などについては、文献などを利用して調べましょう。

【成績の評価】
・基準
おもにテキストの内容を理解しているかを評価します。
特に実測の生体試料のEPRスペクトルを解釈できることを基準とします。
・方法
毎回の授業での発表 80点
積極的な質疑応答 20点
正当な理由なく欠席した場合は減点の対象になります。

【テキスト・参考書】
Biomolecular EPR Spectroscopy, W. R. Hagen, CRC
詳しくはガイダンスで説明します。

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