生物有機化学特論
 Advanced Lectures on Bioorganic Chemistry
 担当教員:近藤 慎一(KONDO Shin-ichi)
 担当教員の所属:理学部物質生命化学科
 開講学年:2年(平成28年度以前入者)  開講学期:前期  単位数:2単位  開講形態:講義
 開講対象:理工学研究科(理学系)博士前期課程  科目区分:選択科目 
【授業の目的】
天然の酵素や受容体の機能について有機化学的視点から概説し、モデル化合物についてその概念を学ぶ。また、本研究分野で最も頻繁に利用されるNMRなど機器分析について概説し、スペクトルの解釈について演習も行う。
本講義では、最近の例も含めた酵素や受容体のモデル化合物を紹介し、有機化学的な視点から生物の機能を概説する。

【授業の到達目標】
生物機能を有機化学的視点で見るための基礎的かつ重要な概念について理解をできるようになることを目標とする。

【授業概要(キーワード)】
酵素・受容体・モデル化合物・ホスト-ゲスト化学・超分子化学・分子間相互作用・NMR

【科目の位置付け】
「この授業は生物機能を有機化学的視点で見るための基礎的な概念を習得することによって、課題を解決するための高度な専門的知識と経験を体系的に修得することを目的とする(理工学研究科(理学系)ディプロマ・ポリシー)」

【授業計画】
・授業の方法
講義を中心に演習を交えて授業を行う。
・日程
以下の内容について、15回に分けて講義と演習を行う。
・NMRに関する基礎的な知識と演習
・質量分析スペクトルなど分子認識に利用される機器分析についての演習
・分子間相互作用
・酵素と受容体の機能
・分子認識(カチオン・アニオン・生態関連物質の認識)
・会合定数の測定方法
・外部因子による認識能の制御

【学習の方法】
・受講のあり方
積極的な参加を求める。特に授業中に議論できることが望ましい。
・授業時間外学習へのアドバイス
特に指定しない。
自分の研究内容との関連性を少しでも見出して、少し違う立場から学習内容を見るように心がける。

【成績の評価】
・基準
授業内容の理解度を評価の基準とする。
・方法
平常点30%+演習30%+レポート点40%

【テキスト・参考書】
特に設定しない
その度配布する講義資料に示す

【その他】
・学生へのメッセージ
学部での授業で学んだ知識からさらに一歩進んで、生物機能と有機化学の境界領域の化学を楽しんでください。
些細な疑問点などでも質問に来てください。
・オフィス・アワー
月曜日10:30~12:00(これ以外にも随時受け付けています)
連絡先:kondo@sci.kj.yamagata-u.ac.jp

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