高分子ナノ材料特論
 Advanced Polymer Nano-Materials
 担当教員:松井 淳(MATSUI Jun)
 担当教員の所属:理学部物質生命化学科
 開講学年:2年(平成28年度以前入学者)  開講学期:後期  単位数:2単位  開講形態:講義
 開講対象:理工学研究科(理学系)博士前期課程  科目区分:選択科目 
【授業の目的】
高分子材料において、特に光、電子機能性高分子を紹介すると共に、それらの機能を理解する上で必要となる固体物理、光化学、半導体デバイスの基礎を学習する。これより、自ら新たな機能材料を創製できる素性を身につける。

【授業の到達目標】
この授業は機能材料科学において特に光、電子機能を理解するための基本的な知識を習得することによって、課題を解決するための高度な専門的知識と経験を体系的に修得することを目的とする(理工学研究科(理学系)ディプロマ・ポリシー)。

【授業概要(キーワード)】
機能高分子、電子デバイス、光化学

【科目の位置付け】
この授業は機能材料科学において特に光、電子機能を理解するための基本的な知識を習得することを目的とする。

【授業計画】
・授業の方法
授業は、講義(パワーポイント)で行い、必要に応じて資料を配付する。
・日程
以下の内容に関して講義を進める
第1回 ガイダンス
第2回 絶縁性、導電性、半導体性
第3回 半導体の基礎
第4回 半導体デバイス概論
第5回 有機材料の誘電特性
第6回 有機材料の電子特性
第7回 高分子機能材料
第8回 固体中の電子の振る舞い
第9回 固体中の電子輸送とは
第11回 簡単なバンド理論
第12回 最先端高分子機能材料
第13回 光電子機能性高分子設計
第14回 光電子機能性高分子設計解説
第15回 まとめ

【学習の方法】
・受講のあり方
授業を通じてそれぞれの考え方のイメージをつけるようにします。そのためわからない時はその場で質問することが重要です。
・授業時間外学習へのアドバイス
予習は特に必要ありません。講義毎に学んだ考え方を復習するようにして下さい。

【成績の評価】
・基準
光、電子機能の理解に必要な物理、電子物性、光物性を理解しているか。それを元に自ら材料を創製出来るかを基準にします。
・方法
日々の講義での質疑応答(20%)、レポート(80-%)で評価する。

【テキスト・参考書】
参考書 「固体の電子構造と化学」(P.A.Cox、技報堂出版)、「高分子エレクトロニクス」(吉野勝美、小野田光宣、コロナ社)、「誘電体現象論」(電気化学会、オーム社),光電子移動(G. J Kavarnos、丸善)、「有機超薄膜エレクトロニクス」(岩本光正他、培風館)、「コンパクト高分子」(宮下徳治、三共出版)

【その他】
・学生へのメッセージ
高分子材料は多様な分野に使われ今後も発展すると思われます。特にエレクトロニクスへの応用は盛んになっており、それらの機能を理解するにはその根底となる基礎学問が重要です。多くの式が出てきますがその導出ではなく、その式の持つ意味を理解してほしいと思います。
・オフィス・アワー
講義で連絡する。

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