無機化学・分析化学・物理化学の３つの分野を基本とし、学問的あるいは実用的な観点からより細分化された領域や横断領域にスポットをあて、その先端研究トピックスを厳選し講義します。その先端化学に触れることで、これまで化学で習得した基礎知識を相互に関連付け、俯瞰的・発展的に更に深化した知識へと誘導することを目的とします。

化学の幅広い分野における最新情報を通じ、より高度に深化した専門的知識の習得と、先端的研究の発展のための課題発掘とその解決に導く応用力を身につけ、これを適切に推論できることを到達目標とします。

先端化学、無機化学、分析化学、物理化学

この授業は、先端的研究の発展に貢献しようとする意欲と、独自の課題を発見し、これを解決するための高度の専門的知識を体系的に修得するものです（理工学研究科（理学系）ディプロマ・ポリシー）。

講義形式で進めます。教員からの一方通行の授業でなく、適宜、学生に向けての質疑応答を求めることがあります。

第１回　塗布型デバイス材料に関する先端研究の解説
第２回　塗布型デバイスの応用に関する先端研究の解説
第３回　機能性ナノ界面構築に関する先端研究の解説
第４回　機能性ナノ界面の電子移動論に関する先端研究の解説
第５回　酸化還元反応に関する先端研究の解説
第６回　非平衡自己組織化に関する先端研究の解説
第７回　非平衡機能物性に関する先端研究の解説
第８回　光電子機能性高分子材料に関する先端研究の解説
第９回　自己組織化高分子材料に関する先端研究の解説
第１０回　固体イオニクスの物性に関する先端研究の解説
第１１回　固体イオニクスの構造に関する先端研究の解説
第１２回　有機溶液の構造に関する先端研究の解説
第１３回　生体分子の水和構造に関する先端研究の解説
第１４回　化学物理に関する先端研究の解説
第１５回　分光法に関する先端研究の解説

プロジェクターや板書、適宜配布した印刷物などで説明した内容を整理してノートに筆記しその理解に努めること。
質疑応答にも積極的に参加すること。

授業で説明したトピックスを糸口として、これを先端化学への発展的興味・探索へと進展させ、自身の課題発掘とこれを解決に導くための基礎的な能力を高める努力をしてください。

各先端化学トッピクスについて、これまで化学で習得した基礎知識を相互に関連付け、化学の幅広い分野全般の現状把握を通じた専門的知識に基づき、適切に説明できていることを合格の基準とします。

15回の授業毎に課したレポート点を合計１００点にして評価します。

テキストは使用しません。適宜、印刷物を配布します。

先端的研究の発展に貢献しようとする意欲、課題発見・解決能力を身に着けるため、受け身的でなく積極的に授業に参加することを期待します。

各教員に適宜相談して下さい。