無機化学特論
 Advanced Inorganic Chemistry
 担当教員:栗原 正人(KURIHARA Masato),崎山 博史(SAKIYAMA Hiroshi),金井塚 勝彦(KANAIZUKA Katsuhiko)
 担当教員の所属:理学部物質生命化学科
 開講学年:1年  開講学期:後期  単位数:2単位  開講形態:講義
 開講対象:理工学研究科(理学系)博士前期課程  科目区分:分野専門科目(化学分野) 
【授業の目的】
無機化合物の電子・光・磁気機能やその複合物性を中心に、その測定法や解析法にも触れることで、これまで化学で習得した基礎知識を相互に関連付けて学習し、発展的に更に深化した知識へと誘導することを目的としています。

【授業の到達目標】
より高度に深化した無機化学分野の専門的基礎知識にもとづいて、化合物が持つ多彩な機能の起源を説明することができる。また先端的研究発展のために課題を発掘することができるとともに、専門的基礎知識の応用によって課題を解決に導くことができる。

【科目の位置付け】
無機化学分野における深化した知識の修得を目的に、専門的基礎知識を体系的に講義するものです(理工学研究科博士前期課程(理学系)カリキュラム・ポリシー2)

【授業計画】
・授業の方法
講義形式主体です。
・日程
第1回:電磁波の基礎
第2回:無機半導体の電子・光物性
第3回:無機化合物の磁気抵抗
第4回:レーザーの原理
第5回:電子スピンの基礎と測定法
第6回:金属錯体の電子移動
第7回:溶液内電子移動
第8回:遷移状態論とマーカスの式
第9回:再配向エネルギーと電極反応系
第10回:長距離電子移動
第11回:配位子場理論
第12回:自由イオン項と配位子場による項の分裂
第13回:分光学的データとスペクトル解析
第14回:配位子場理論と磁気的性質
第15回:零磁場分裂とスピン軌道相互作用

【学習の方法】
・受講のあり方
高度な専門的知識の習得と先端的課題解決に向けて、高い意識を持って積極的に学習していただきたいと思います。
・授業時間外学習へのアドバイス
高度な専門的知識習得のために、学習時間を定期的かつ継続的に確保することを勧めます。

【成績の評価】
・基準
無機化学分野の化合物が持つ諸機能の起源を専門的基礎知識にもとづいて理解し、説明できることを合格の基準とします。
・方法
各課題のレポートを百点満点に換算して評価します。

【テキスト・参考書】
テキストは使用しません。適宜、印刷物を配布します。

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