生物学特別講義D
 Advanced Lectures on Biology D
 担当教員:牧 雅之(MAKI Masayuki)
 担当教員の所属:理学部
 開講学年:1年  開講学期:後期  単位数:2単位  開講形態:講義
 開講対象:理工学研究科(理学系)博士前期課程  科目区分:分野専門科目(化学分野) 
【授業の目的】
野生植物の多様性が生じるメカニズムについて解説するほか,植物における多様性の地理的パターンについて分子系統地理学的観点から解説する.また,近年の人間活動に伴う野生植物の多様性の消失についても解説する.

【授業の到達目標】
1) 種分化のパターンを理解し,現在のような植物の多様性が生じた理由や日本の植物相の成立要因について理解できる.
2) 多様性の維持のためにどのような対策が必要であるかについても理解できる.

【授業概要(キーワード)】
植物,多様性,種分化,保全,生物地理

【科目の位置付け】
理工学研究科(理学系)博士前期課程生物学専攻の選択科目として、発展的な内容を扱う。理工学研究科(理学系)カリキュラムポリシー(2)に準拠。

【授業計画】
・授業の方法
パワーポイントを使用する.配布資料を用いて講義を進める.
・日程
植物における生殖的隔離(第1〜2回)
一次的種分化(第3〜5回)
二次的種分化(第6〜7回)
植物における交雑現象(第8〜第9回)
野生植物の多様性の消失(第10〜12回)
植物の分布変遷と日本の植物相の成り立ち(第13〜第14回)
まとめ(第15回)

【学習の方法】
・受講のあり方
理解できないことがあれば,講義中でも構わないので質問してください.
・授業時間外学習へのアドバイス
関心のあるテーマがあれば,ぜひ,解説書や原著論文にあたって,深く探求してください.必要があれば,文献などを紹介します.

【成績の評価】
・基準
植物の種分化の基礎および分布変遷の推定の原理が理解できたか,国内の野生植物の現状と対策について理解できたかを評価する.
・方法
上記基準の達成度を授業参加点(20%)およびレポート(80%)で評価する。

【テキスト・参考書】
必要な資料は配付します.参考書や教科書については,必要を感じたら訊いてください.

【その他】
・オフィス・アワー
集中講義期間中随時(それ以外の時間は横山が対応)

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