【授業の目的】
進化は個々の生物グループの独自性と同時に生物にみられる多様性を創出してきたメカニズムそのものである。進化に関する発展的内容について,最新の研究に用いられる方法論と共に学習する。
【授業の到達目標】
系統分類で体系化される生物の多様性と,その生成・維持機構である遺伝・生態的メカニズムを有機的に結びつけながら,進化に関する発展的知識を習得し,それらを体系的に理解・考察できる。
【授業概要(キーワード)】
系統、分類、進化、種分化、生物多様性
【科目の位置付け】
生物進化に関連する研究分野に必要な基礎的な事項を学び、より専門的な研究を紹介することで、博士前期課程の研究のさらなる発展を目指す(理工学研究科理学系カリキュラムポリシー2)。
【授業計画】
・授業の方法
パワーポイントを利用して講義を行い、プレゼンテーション資料を印刷したものを配布する。演習および学生によるプレゼンテーションを随時交えながら進める。
・日程
第1回:序論 第2回:分類と系統 第3回:進化の地理学 第4回:変異 第5回:遺伝的浮動 第6回:自然選択の遺伝学的理論 第7回:表現型の進化 第8回:プレゼンテーション①(1~8回担当:横山) 第9回:生活史の進化 第10回:性と繁殖成功 第11回:種分化 第12回:種間相互作用の進化 第13回:遺伝子とゲノムの進化 第14回:進化と発生 第15回:プレゼンテーション②(9~15回担当:藤山)
【学習の方法】
・受講のあり方
理解できない点などは質問するなど、積極的に講義に参加すること。講義中に説明する内容の中にも重要な点があるので、必ずメモをとること。
・授業時間外学習へのアドバイス
下記の参考書などを読んで予習しておくと、講義の理解が深まる。疑問に思った点は質問して解消するとともに、配布資料や参考書などを読んで自主的に学習すること。
【成績の評価】
・基準
進化に関する発展的知識を習得できたか、系統分類によって生物多様性を体系的に理解できたか、遺伝・生態的メカニズムによる生物多様性の生成・維持機構を体系的に理解できたかを評価する。
・方法
2回のプレゼンテーション(各40%)および参加態度(演習を含む:20%)に基づいて評価する。合格の基準は全員の理解度から判断する。
【テキスト・参考書】
教科書は特に指定しない。資料は講義時に配布する。 参考書は以下の通り。 1) Futuyma DJ (2013) Evolution, 3rd edn. Sinauer Associate. 2) Herron JC & Freeman S (2015) Evolutionary Analysis, Global edn. Pearson Education.
【その他】
・学生へのメッセージ
講義では自分で学ぶ姿勢を積極的に示してください。理解できなかった点についての質問は随時受け付けます。学んだことについて自分はどう考えたかなど、問題意識を持って講義に臨んでください。
・オフィス・アワー
講義開講期間中の講義終了後〜18時まで
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