科学英文作成技法
 The Art of Scientific Writing in English
 担当教員:品川 敦紀(SHINAGAWA Atsunori)
 担当教員の所属:理学部生物学科
 開講学年:1年  開講学期:前期  単位数:2単位  開講形態:演習
 開講対象:理工学研究科(理学系)博士前期課程  科目区分:分野横断科目 
【授業の目的】
1.生命科学関係の日本語論文の英訳技法を学ぶ中で科学英文の書き方を身につける。
2.生命科学関係の研究報文を英語で書く場合によく用いる表現法や、日本人が陥りやすい英語表現上の誤りを身につける。
3.自らの研究成果を、英文公正を受けられる程度の英語で表現できるようになる。

【授業の到達目標】
生命科学関係の研究成果を、英文添削者が添削可能なレベルの英文で記述できる能力の基礎を身につける。

【授業概要(キーワード)】
生命科学、論文、英語、文法、レトリック

【科目の位置付け】
理工学研究科博士前期課程カリキュラムポリシー3に基づき、自然科学を学ぶものとしての共通言語たる英語でのコミュニケーション能力を養う。

【授業計画】
・授業の方法
「タンパク質/核酸/酵素」(共立出版)掲載の日本語論文の英訳を試みる。毎回の授業で、6人ずつ順番に、日本語文1文ずつ英訳する。それらの英訳の誤りをただし、より適切な表現を学ぶ。また、専門分野の論文等でよく使われる英語表現を学ぶ。
そして、前回の授業で英訳した6文の範囲で、毎回小テストを行う。
・日程
毎週1回開講。毎回日本語6文ずつ英訳する。
第1回~第15回
和文英訳の発表と相互点検。
小テスト。

【学習の方法】
・受講のあり方
毎回の英訳すべき日本語文6文の英訳を行ってくる。授業において、訂正された英文例と比較し、誤りを修正する。
翌週の小テストで、その習熟度を確認する。
・授業時間外学習へのアドバイス
各自に、英訳すべき生命科学関係の日本語報文を配布するので、毎週、指定された範囲を自分で英訳してみる。
授業に於いて解説の有った表現の使い方をネット等で確認してみる。

【成績の評価】
・基準
毎回の英訳がなされているかどうか、その英訳が,徐々に改善されているかどうか、また授業に主体的に参加しているかどうか、及び最終的に意味の通じる英訳が出来ているかを、小テストの成績と合わせて評価する。
・方法
毎回の英訳発表を40%と授業参加状況10%、小テストの成績を50%で評価。

【テキスト・参考書】
英訳する原本の日本語論文テキスト:「動物の発生におけるTボックス遺伝子ファミリーの機能進化」(タンパク質核酸酵素2001年:予定)
参考書:兵藤申一 著『科学英文技法」 東京大学出版会
参考書:木下是雄 著『理科系の作文技術」 中公新書
参考書:大須邦三 著『英語の敬意表現」 大修館書店
参考書: 増田芳雄/野口ジュディー 著 『生物英語ハンドブック」 培風
参考書: マーク・ピーターセン 著『日本人の英語」/「続日本人の英語」 岩波新書
参考書:マイケル・スワン 著「オックスフォード 現代英語用法辞典」 研究社

【その他】
・学生へのメッセージ
題材とするテキストは、生命科学関係の日本語論文であるが、科学英文の基本(読みやすいが、くだけすぎない正確な英語表現)は共通する部分があると思われる。
・オフィス・アワー
月曜7,8校時他

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