【授業の目的】
高度情報化社会では膨大な情報に対応して利用する能力が必要です。そのための道具となるコンピュータの活用力を身につけることがねらいです。具体的にはデータの統計解析技術などの情報処理能力を身につけることを目標とします。それは,修士論文の作成や社会でのコンピュータ活用に役立つ知識・技術となるでしょう。
【授業の到達目標】
統計分析手法のいくつかを理解し,それを用いてデータを分析ができる。 統計分析手法を表計算ソフト上で活用できる。 大規模データを表計算上で活用できる(学生の希望に応じて目標に加える) データ分析結果から,分析の目的に対応したレポートを作成できる。 統計分析に関するレポートを元に発表ツールを用いて発表できる。
【科目の位置付け】
文化システム専攻・社会システム専攻共通科目
【授業計画】
・授業の方法
基本としてデータの統計的分析についてのスキルを重視します。また,受講者の希望(初回授業時にアンケートをとります)に応じて,社会調査法,EXCELマクロプログラミング,Webページのプログラミング,アカデミックなPowerPoint,ユーザーのための数理計画法,などから選んだ数点の内容を加えます。また,実習だけでなく講義も織り交ぜながら進めます。
・日程
2016年度での授業日程 1.コンピュータについて(講義) 2~3.Excel活用の基本 4~7.Excelを用いた統計分析技術 8~9.各自の自由課題による統計分析レポートの作成 10~12.★Excelマクロによるプログラミング入門 <平行して統計分析レポートの添削> 13.パワーポイントを用いた学術発表 14.★社会調査結果の分析技術 15.統計解析レポート発表会
上記のうち,★のついた項目は学生の希望に対応して授業内容に加えたものです。★がついた項目と次の項目(予定)を候補として,どれを授業で取り扱うかを学生の希望で決めます。 ☆最適化(数理計画法入門) ☆Web ページのデザイン ☆地理情報の表現技術
【学習の方法】
・受講のあり方
授業はパソコンを用いて実践的に進めます。授業では講義内容を活用するようなレポート作成を課します。そこでは各自の興味でテーマを決めてそれに関するミニ論文を作成します。レポートの添削を通して内容を充実させていきます。
・授業時間外学習へのアドバイス
特に予習はいりませんが,毎回復習をしてください。またレポート作成には数時間を必要とします。
【成績の評価】
・基準
平常点40%,レポート提出状況・内容60%
・方法
レポートを重視する。また,受講生個々が元々持っている基礎スキルに差があるので,受講生それぞれが新しい知識をどれだけ吸収し身につけたかの進歩の具合も評価尺度に加える。
【その他】
・学生へのメッセージ
この実習は,受講者の皆さんのやりたいこと,修士論文作成に役立ちそうなこと,受講者それぞれが元々持っていたスキルレベルの3点を鑑み,内容を柔軟に検討しながら進めていきます。
|