言語学特論II
 Lecture in Linguistics II
 担当教員:池田 光則(IKEDA Mitsunori)
 担当教員の所属:文化システム専攻
 開講学年:1年,2年  開講学期:前期  単位数:2単位  開講形態:講義
 開講対象:  科目区分: 
【授業の目的】
 言語の通時的変化の過程を,特に意味と文法(統語構造および文法範疇)の変化に焦点を当て,他のいくつかの説明原理も検討しながら,主として認知意味論・認知文法論的視点から考察します。
 

【授業の到達目標】
 認知言語学の基本的な考え方を理解し,認知言語学的視点から言語変化を分析する方法を習得することができます。
 

【授業概要(キーワード)】
 認知意味論・認知文法論,意味・文法の通時的変化
 

【科目の位置付け】
 人間科学・言語科学・特論
 言語を専門的に研究するうえで必要となる幅広く深い知識と考え方を習得することを目指す授業科目です。
 

【授業計画】
・授業の方法
 必要な資料を配付し,講義形式で進めます。受講者には,自分の母語に見られる用例を挙げてもらったり,コメントを求めたりする場合があります。
 
・日程
 はじめに,認知意味論・認知文法論的の基本的考え方と方法論を紹介します。続いて,意味および文法の通時的変化について,認知言語学的観点から分析を行ないます。なお,受講生の学習歴等を考慮し,内容の一部や重点の置き方を変更する場合があります。
 1. 認知言語学概説
 2. 意味の通時的変化(主として語彙変化とカテゴリー化の関係について)
  (1) 特殊化と一般化
  (2) 比喩的変化(メタファー,メトニミー,シネクドキー)
 3. 文法の通時的変化
  (1) 統語構造
  (2) 文法範疇
 

【学習の方法】
・受講のあり方
 不明な点は質問し,講義内容の理解につとめて下さい。提示された言語現象や説明について,様々な言語の例を探し出して考えると理解が深まります。
 
・授業時間外学習へのアドバイス
 事前に資料が配付された場合は,内容を理解して授業に臨んで下さい。
 参考文献を紹介しますので,それを読んで理解を深めて下さい。
 

【成績の評価】
・基準
 認知意味論・認知文法論の考え方を理解し,それに基づいて意味・文法の通時的変化を説明できることが合格の基準です。
 
・方法
 レポート100点。出席回数が授業回数の3分の2に満たない場合は単位認定の対象としません。
 

【テキスト・参考書】
 認知言語学に関連する書籍のリストを配付します。
 

【その他】
・オフィス・アワー
 金曜日 12時から12時30分,16時30分から17時30分(池田光則研究室)

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