英語統語論・意味論・機能論の各論。
英語の諸構文の研究におけるカレント・イシューズを取り上げ、考察及び批判的検討を行ってゆく。対象は、英語学特論ⅠおよびⅡとのつながりから、形式統語論のみならず意味論・機能論もカバーする場合があるが、これらの研究分野における研究成果（論文）を読み検討を行うことを通して、問題点の所在から研究の方向性までを整理し研究動向を掴むことを目的とする。

現在の研究動向とその根本にある枠組み・仕組み・概念を学習することによって、その考え方や分析内容を身につけ、実際の言語表現の分析に活用できるようになる。健全な批判的精神で論文を評価する態度を身につける。

人間科学分野・言語科学領域・特別演習

およそ７本の研究成果（論文）を取り上げ、順に、口頭発表の形で論文の概要を紹介し、内容に関するディスカッションを行う形式で、授業を進める。
発表担当者は、論文内容を整理の上、ハンドアウトを準備し授業に臨み、また、他の受講者は論文を熟読の上、問題点・疑問点などを整理し授業に臨むことが求められる。
ディスカッションを通して、「建設的な批判」能力を高める努力を行うと共に、言語研究の流れの中で当該論文がどのような位置づけをされるかという点と今後の展開の方向性をぜひ考えて欲しい。

第1回：イントロダクション（問題設定を行う。）
第2～第15回：概ね２回の授業で１本の論文を読み、主張の確認とその理論的意義を整理し、論文を評価する。
学期を通して、およそ7本の論文を取り上げ、その意義を評価する予定である。
各論文は、授業開始前に配付する。

論文発表担当者は、担当論文の内容をまとめたハンドアウトを準備してレポートを行う。
その他の受講者は、当該論文の内容について考察を行い評価を試みる。

事前に当該論文を熟読し、問題点や評価すべき（と思われる）点を整理した上でディスカッションに臨むことが必須です。また、意味がはっきりしない点など理解できない箇所を明確にしておくことも大切です。

授業で取り上げた論文内容に関連する分野の研究の流れを踏まえた上で、問題点を定義し、所定の分析手法でその問題点を解決する能力の程度を見る。

発表の内容（２０点）、ディスカッションの内容（２０点）、学期末レポート（６０点）による。
なお、出席が10回以下の場合、60点未満の成績となる。

論文は、授業開始前に決定し配付する。

１年間を通して火曜日16:30-17:50 富澤研究室