【授業の目的】
「映像の思想①――ドキュメンタリーの修辞学」 本授業は、ドキュメンタリー映像に潜む記録の特徴を紹介し、代表的作品の輪読を通してドキュメンタリー映画の「真相」を再考する。作り手の創作意図、被写体の意思、見る側の感受性の様々な側面からドキュメンタリーのリアリズムの構築に関する体系的な知識を獲得することを目指す。
【授業の到達目標】
ドキュメンタリー映画の批評方法に関する新たな見方を獲得し、学問的に批評することができる能力を身につける。
【授業概要(キーワード)】
ドキュメンタリー映画 佐藤真 映像研究
【科目の位置付け】
ドキュメンタリー映像批評に関連する研究遂行能力の育成を目指す。
【授業計画】
・授業の方法
ドキュメンタリー論の代表的な二次資料と映像作品を輪読し、ドキュメンタリー映像制作の思考について理解を深めることを目指す。
・日程
1. ガイダンス 2~6 佐藤真『ドキュメンタリーの修辞学』を輪読 7~8 『阿賀に生きる』(1992)鑑賞と討論 9~10 『阿賀の記憶』(2004)鑑賞と討論 11~14 佐藤真『日常という名の鏡』を輪読 15 総括
【学習の方法】
・受講のあり方
受講者は毎回指定資料についての要約と問題提起をすることが義務付けられている。
・授業時間外学習へのアドバイス
指定の参考書と参考文献を事前に熟読すること。
【成績の評価】
・基準
二次資料の要点を確実に抑えられるようになったかどうか、問題提起が的を射たものとなっていたかどうかを、合格の基準とする。
・方法
授業中の質疑と口頭発表:70点、期末レポート:30点
【テキスト・参考書】
テキスト: 佐藤真『ドキュメンタリーの修辞学』(みすず書房、2006) 佐藤真『日常という名の鏡』(凱風社、1997)
【その他】
・オフィス・アワー
許:火曜14:40~17:00。ほか、在室時は随時。
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