ドイツ現代文化論特論II
 Lecture on German modern culture II
 担当教員:渡辺 将尚(WATANABE Masanao)
 担当教員の所属:文化システム専攻
 開講学年:1年,2年  開講学期:前期  単位数:2単位  開講形態:講義
 開講対象:  科目区分: 
【授業の目的】
ドイツ現代文化研究(第2次大戦以降)
第2次大戦後から現代まで、東西分裂、壁崩壊・再統一などの問題を中心に考察する。この時期を代表する文学者あるいは思想家を数名取り上げ、適宜文献を参照しながら詳細に解説する。

【授業の到達目標】
同時代のドイツがどのような問題に直面し、その結果どのような思想・文化が形成されるに至ったかが理解できるようになる。

【科目の位置付け】
ドイツ現代文化に関する諸問題を学びながら、自ら課題を発見・解決する能力を涵養し、修士論文への橋渡しをする。

【授業計画】
・授業の方法
講義であるが、適宜文献講読も採り入れながら進めていく。
・日程
1.ガイダンス
第1部:東西分裂
2.亡命知識人の帰国
3.ブレヒトの見た東独
4.西独の経済軌跡と文学者・知識人の動向(1)
5.西独の経済軌跡と文学者・知識人の動向(2)
第2部 壁
6.クリスタ・ヴォルフ(1):『引き裂かれた空』
7.クリスタ・ヴォルフ(2):『残るものは何か』
8.マルティン・ヴァルザー:『ドルレとヴォルフ』
第3部 壁崩壊
9.月曜デモ
10.壁崩壊および再統一に関わる文学者・知識人の動向(1)
11.壁崩壊および再統一に関わる文学者・知識人の動向(2)
第4部 再統一後のドイツ
12.『朗読者』をめぐって
13.ヴァルザー・ブービス論争(1)
14.ヴァルザー・ブービス論争(2)

15.まとめ

【学習の方法】
・受講のあり方
積極的な参加が望まれる。
・授業時間外学習へのアドバイス
各自の判断に委ねる。

【成績の評価】
・基準
授業の内容をいかに理解できたか、またその内容について各自どれほど深く考察できたか、を基準とする。
・方法
授業の理解度、およびレポートの内容を総合して評価する。

【テキスト・参考書】
適宜プリントを配付する。
参考文献は、授業中に紹介する。

【その他】
・オフィス・アワー
木曜日12時~13時、渡辺将尚研究室
ただし、会議・出張等が入ることがある。事前にメール等により照会することを勧める。

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