【授業の目的】
テーマはフランスの文壇ジャーナリズム。 19世紀末の作家と文芸誌の関係をとりあげ、テーマにそって検討していく。本講義は、文学をジャーナリズムとの関係から考察することを目的とする。
【授業の到達目標】
この講義の履修者は、 1. 近代フランスの文壇ジャーナリズムの特徴を理解することができる。 2. 定期刊行物との関係から文学や文化を研究する方法を身につけられる。
【授業概要(キーワード)】
文壇、定期刊行物、ジャーナリズム、文芸誌、初出テクスト、コラム欄、ネットワーク
【授業計画】
・授業の方法
少人数制なので対話的な授業を心がけます。 テーマの選択にあたっては、受講者の関心や言語使用能力、テキスト読解力を鑑みます。
・日程
毎回、ひとつのテーマにそって、各種文芸誌(未訳)を分析していきます。言及されている作品も参照して確かめることがあります。日程としては次を予定しています。
第1回:ガイダンス・内容紹介 第2回:世紀末の文学場とジャーナリズム 第3回~5回:メルキュール・ド・フランス 第6回~8回:白色評論 第9回~11回:プリューム 第12回~14回:エルミタージュ 第15回:総括・まとめ
【学習の方法】
・受講のあり方
ある程度、テーマや雑誌を絞り込んだうえで多角的に検討していきます。 出席は必須です。
・授業時間外学習へのアドバイス
近現代フランス文学に関してある程度の知識があることが望ましいので、文献を濫読して欲しい。 またフランス語の未訳文献を扱うため、必須ではないが中級レベル以上のフランス語ができることが望ましく、日々磨きをかけて欲しい。
【成績の評価】
・基準
日々の参加度合いと期末レポートで評価します。 上の到達目標にあげた1については、具体例に即して説明できているか、2に関しては、参考文献をあげながら記述できるかどうかではかります。
・方法
期末レポートと平常点で評価します。
【テキスト・参考書】
テキスト: Le Mercure de France, La Revue blanche, La Plume, L'Ermitageなど。 参考書(図書館にあり): Yoan Vérilhac, La Jeune Critique des petites revues symbolistes, 2010. 他にも授業内にその都度指示します。
【その他】
・学生へのメッセージ
ある程度開かれた内容になるよう心がけます。固くならずにいきましょう。
・オフィス・アワー
初回に指示します。
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