フランス文化論特別演習
 French Culture (Research seminar), Culture francaise (Seminaire)
 担当教員:合田 陽祐(GODA Yosuke)
 担当教員の所属:文化システム専攻
 開講学年:1年, 2年  開講学期:後期  単位数:2単位  開講形態:演習
 開講対象:  科目区分: 
【授業の目的】
テーマはフランスの現代文芸批評史。
本演習は、(1)フランスの現代文芸批評の流れを理解し、また(2)それらの批評の方法論を学ぶことを目的とします。

【授業の到達目標】
この講義の履修者は、
1. フランスの現代文芸批評史に関する知識を習得できる。
2. 作品を批評するために必要な基礎的アプローチを身につけられる。

【授業概要(キーワード)】
文芸批評、方法論、テーマ批評、物語論

【授業計画】
・授業の方法
基本的に訳読を行います。少人数制なので対話的な授業を心がけます。
受講者には毎回の授業でテクストの要約をしてもらいます。
テクストの選定では、受講者の関心や語学のレベルを鑑みます。
どの順で読むかについては開講時に話し合って決めます。
・日程
詳細は開講時に相談のうえで決定しますが、原則として毎回テクストを訳読していきます。次のような日程を予定しています。

第1回:ガイダンス・内容紹介
第2回:フランスの現代文芸批評史について
第3回~5回:P. Valéryと詩学(原書講読)
第6回~8回:Bachelardとテーマ批評(原書講読)
第9回~11回:RichardとR. Barthesのテクスト論(原書講読)
第12回~14回:Genetteの物語論(原書講読)
第15回:まとめ・総括

【学習の方法】
・受講のあり方
出席を重視します。テクストで言及されている作品も参照して確かめることがあります。
・授業時間外学習へのアドバイス
受講者の関心に即したテクストを取りあげますが、ある程度批評家を絞り込んだうえで精読していきます。
扱うテクストには事前に目を通して訳文を作ってきてください。また文法など、どの箇所が理解できていないかを整理しておいてください。

【成績の評価】
・基準
日々の参加具合と口頭試問で評価します。
到達目標にあげた1については、取りあげた批評家の立ち位置を説明してもらい判断します。2に関しては、方法論を説明できるかどうかではかります。
・方法
平常点と口頭試問で評価します。

【テキスト・参考書】
P. Valéry, Bachelard, Richard, R. Barthes, Genetteなどのテクストを用います。
(フランス語話者でない場合、相談に応じます)
また次の概説書も参照します(図書館にあり)。
Alain Vaillant, L'Histoire littéraire, Armand Colin, 2011.
決定したテクストについてはコピーを配付します。

【その他】
・学生へのメッセージ
難しいことを解きほぐして考えていきましょう。
・オフィス・アワー
初回に指示します。

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