【授業の目的】
本講義は、日本における最高裁判所判例の構造を分析・吟味することを主眼とする。特に法科大学院設置以後、憲法判例を外的に批判するだけではなく、内的視点からその基本枠組や問題点を検討する姿勢が重要となっている。日本における憲法判例の蓄積を基に、判例の思考枠組をより専門的に分析したい。
【授業の到達目標】
①日本の憲法判例における基本的思考枠組を体得することができる。 ②判例に準拠しつつ、自らの憲法的主張を組み立てることができる。 ③修士論文執筆に必要な判例分析のための視角を得ることができる。
【授業概要(キーワード)】
憲法学、三段階審査論
【科目の位置付け】
憲法判例に関する研究遂行能力の育成を目指す。
【授業計画】
・授業の方法
参加者に担当の判例に関する発表を行ってもらい、それを基に議論・検討を行う。
・日程
1.憲法上の権利論 2.保護領域 3.制限 4.形式的正当化 5.実質的正当化 6.自由権以外の権利 7.憲法訴訟の重要論点
【学習の方法】
・受講のあり方
判例および文献の選定、報告、議論等に積極的に参加すること。
・授業時間外学習へのアドバイス
報告の準備や自分の疑問点・主張をあらかじめ考えておくこと。議論の中で出た問題を再検討すること。
【成績の評価】
・基準
レポートを通して、判例法理に関する理解度、論点整理能力、論理的構成力を評価する。
・方法
2回のレポート提出(50点×2)
【テキスト・参考書】
参加者と相談のうえ決定する。
【その他】
・オフィス・アワー
木曜日15~17時。
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