【授業の目的】
付随的審査制と解されている日本の違憲審査制の下で展開される「憲法訴訟」の構造について、憲法訴訟の要件および手続、憲法判断の方法、違憲審査の基準などを検討することで理解を深めることを目的とする。
【授業の到達目標】
1)違憲審査制にかかわる内容も含めた憲法訴訟の基本を説明できる。 2)現代日本における憲法訴訟の特質と問題点を説明できる。
【科目の位置付け】
この授業は、憲法訴訟に関して多様な観点から考察することで、高度で専門的な研究を展開するうえで必要となる幅広く深い知識と考え方を習得するものである。
【授業計画】
・授業の方法
文献を用いた講義として実施する。
・日程
1)違憲審査制の意義・性格・制度 2)違憲審査と民主主義モデル 3)憲法訴訟の手続論 4)憲法訴訟の実体論 5)司法制度改革のなかの憲法訴訟
【学習の方法】
・受講のあり方
文献を参照しつつ、口頭説明と板書を適切に要約・筆記し、かつ内容を理解する。
・授業時間外学習へのアドバイス
1)指定する参考文献などをよく読み、分からない用語等は調べておく。 2)授業で示された主要な論点、疑問に感じた点などを中心に、自ら調べ、理解を深めること。
【成績の評価】
・基準
期末試験のほかに小テスト・レポートを課し、設問意図の理解、論点整理、論理的構成力、記述の正確性などの基準により採点し、授業への参加態度も加味して評価する。
・方法
試験(30%)、小テスト(10%)、レポート(30%)、平常点(30%)
【テキスト・参考書】
テキストは使用しない。参考書は適宜紹介する。
【その他】
・オフィス・アワー
木曜日14時40分~16時10分
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