【授業の目的】
現代日本の社会政策の課題について体系的に把握し、問題解決のための方法について検討することが、この授業の目的である。
【授業の到達目標】
社会政策は、国家が市場経済に介入して人々の生活上のリスクを社会的に軽減・防止するための政策である(わかりやすく言えば厚生労働省が担っている政策分野のこと)。現在、「ワーキングプア」や「格差社会」という言葉が頻繁にニュースで放映されている。あってはならないことだが、いったん仕事を失えば社会保険や生活保護などの制度も受けられず、住まいまでも失ってしまう人々が多数存在している。社会政策の必要性が非常に高まっていると言っていいだろう。本授業では、こうした状況について基本的な理解を得ることを目標とする。
【授業概要(キーワード)】
社会政策についての研究論文を精読し、社会政策に関する課題について自らの理解を深めることができる。
【科目の位置付け】
社会政策の学修を通して、「専門基礎能力」と「専門応用能力」の育成を目指す。
【授業計画】
・授業の方法
教科書の輪読方式である。
・日程
あらかじめ受講者に教科書の報告部分を割り当て、順番に報告してもらう。
【学習の方法】
・受講のあり方
報告者の報告に対して必ず意見・質問などを述べること(議論に参加する)。
・授業時間外学習へのアドバイス
報告者になっていなくとも教科書の指定箇所は読んでおく。分からないこと、疑問に思ったこと、興味を持ったことなどを整理しておく。 講義で興味の持った内容に関する文献を読み、理解を深める。
【成績の評価】
・基準
授業参加の積極性(50点)と期末の課題レポート(50点)。
・方法
同上。
【テキスト・参考書】
最初の授業で指定する。 戸室健作『ドキュメント請負労働180日』岩波書店、2011年。
【その他】
・オフィス・アワー
水曜日 10:30ー12:00 戸室研究室
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