人権論特別演習
 Seminar on Human Rights
 担当教員:中島 宏(NAKASHIMA Hiroshi)
 担当教員の所属:社会システム専攻
 開講学年:1年,2年  開講学期:後期  単位数:2単位  開講形態:演習
 開講対象:  科目区分: 
【授業の目的】
現代人権論は、法学の背後にある政治哲学上の問題を論ずることなしには、その問題性を把握することが難しくなっている。本演習においては、法学と政治哲学が交錯する領域の専門書・翻訳書を輪読することを通して、現代人権論を基礎づける様々な政治哲学上の立場を分析することをねらいとする。

【授業の到達目標】
①現代人権論の背後にある根本的な対立を把握することができる。
②修士論文執筆のために必要な高次の読解力・分析力を身につけることができる。
③修士論文執筆のために必要な資料収集能力や多角的視点を養うことができる。

【授業概要(キーワード)】
憲法学、人権論

【科目の位置付け】
憲法学に関連する研究遂行能力の育成を目指す。

【授業計画】
・授業の方法
演習形式で行う。
・日程
参加者の希望や修士論文のテーマ等を考慮した上で、読解対象を決定する。例えばロナルド・ドゥウォーキン『平等とは何か』(木鐸社、2002年)やW.キムリッカ『新版現代政治理論』(日本経済評論社、2005年)等を想定している。前半は法学・政治学・社会学等の翻訳書や専門書の読解を進め、後半は参加者の問題関心により近い専門書や論文の読解を行うということもあり得る。

【学習の方法】
・受講のあり方
十分な時間をかけて報告に臨むこと。積極的に議論に参加すること。
・授業時間外学習へのアドバイス
報告の準備や自分の疑問点・主張をあらかじめ考えてくること。議論の中で出た問題を再検討すること。

【成績の評価】
・基準
報告において、文献の理解度、問題提示能力、独自の分析視点を提示できたかどうかを合格の基準とする。
・方法
報告内容や議論内容を通して総合的に判断する。

【テキスト・参考書】
参加者の問題関心に従って決定する。

【その他】
・オフィス・アワー
木曜15~17時。

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