イギリス経済学史特別演習
 Special seminar in history of British economics I
 担当教員:下平 裕之(SHIMODAIRA Hiroyuki)
 担当教員の所属:社会システム専攻
 開講学年:1年,2年  開講学期:後期  単位数:2単位  開講形態:演習
 開講対象:  科目区分: 
【授業の目的】
近年市場システムと国家を基盤とする混合経済体制の限界を克服しようとして、個人が担う公益活動の重要性が増してきている。この授業では、市場システムと国家の役割、個人が担う公益活動の社会システムにおけるあり方と位置づけについて、地域という個人が生きる環境を切り口として考察することを目的とする。

【授業の到達目標】
この演習を履修した学生は、
(1)自然環境、都市環境、企業活動、教育制度、福祉制度などを、個人が生きていく環境(環境としての地域)として歴史的、思想史的に把握できるようになる【知識・技能】
(2)上記の課題について、自らの意見をまとめ報告・討論することができる【態度・習慣】

【授業概要(キーワード)】
市場システム 国家の役割 公益活動

【科目の位置付け】
公共政策領域全般における「専門基礎能力」の育成を目指す。

【授業計画】
・授業の方法
テキストの輪読と解説を中心に行う。
・日程
下記の各テーマについて、それぞれ2-3回分の授業時間を配当する(報告の進捗状況により変わります)。
1 産業組織と地域
2 福祉政策と地方行政
3 労働者住宅と庭園村
4 景観思想の変遷
5 循環型社会とごみ管理
6 イギリス地域政策の新たな段階
7 地域通貨とコミュニテイ

【学習の方法】
・受講のあり方
テキストの内容を読み取り、聞き手にその内容が十分に伝わるような要約(プレゼンテーション資料)を作成する。
・授業時間外学習へのアドバイス
(1)(予習)テキストの指定した個所に関する要約を事前に作成する。
(2)(復習)テキストで学んだ事項に関連した研究等を自分で調べる。

【成績の評価】
・基準
演習における報告と最終レポートにより、「環境としての地域」という共通テーマで叙述された各著者の分析視角と論理を理解し説明できるかどうかを合格の基準とする。
・方法
演習における報告40点、最終レポート60点

【テキスト・参考書】
(テキスト)秋田清・中村守編『環境としての地域―コミュニティ再生への視点―』晃洋書房,2005年.
※受講者と相談し、これ以外のテキストを選択する場合もあります。

【その他】
・オフィス・アワー
月曜日9:30-11:30 下平研究室
これ以外の時間についても、事前に連絡をいただければ対応します。

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