【授業の目的】
人間の意識や行動に関するモデル(仮説)を出発点とし、社会調査と計量分析により社会現象のメカニズムを明らかにする、計量社会学の方法とその課題を検討する。
【授業の到達目標】
この演習を履修した学生は、 (1)社会調査を企画・実施するための手順を理解することができる。【知識・理解】 (2)多変量解析を用いた計量社会学に関する研究論文を批判的に検討できるようになる。【態度・習慣】 (3)調査データにもとづき、報告書や論文を執筆することができる。【技能】
【授業概要(キーワード)】
社会調査、多変量解析、社会意識
【科目の位置付け】
公共システム分野、地域政策領域
【授業計画】
・授業の方法
論文の購読、統計手法の学習、受講者の研究報告。
・日程
以下のテーマに関するテキストや論文の購読と議論を踏まえ、受講者が自らのテーマに応じた研究報告をおこなう。 社会階層と社会移動 教育アスピレーションの形成 地域移動の意識と構造 ジェンダーと性別役割分業意識 環境意識と環境配慮行動のメカニズム
【学習の方法】
・受講のあり方
積極的に議論に参加すること。
・授業時間外学習へのアドバイス
報告担当者以外もあらかじめ文献に目を通し、疑問点を明確にして授業にのぞむこと。 関連する文献を積極的に入手し、検討すること。
【成績の評価】
・基準
授業での報告内容、議論への参加、期末レポートから、主体的参加の度合い、知識の修得の度合い、理解の度合い、汎用的技能の習得の度合い(論理的思考力、文章表現力)を評価する。到達目標の達成度が基準となる。
・方法
授業への積極的な参加(50%)、報告内容と期末レポート(50%)
【テキスト・参考書】
参考書: David Knoke, George W. Bohrnstedt and Alisa Potter Mee. 2002. Statistics for Social Data Analysis (4th Ed.). Belmont, CA: Wadsworth/Thomson Learning. 片瀬一男ほか, 2017(刊行予定),『社会統計学アドバンス』ミネルヴァ書房.
【その他】
・学生へのメッセージ
文献で用いられる統計手法(多変量解析)については補足説明をおこなうが、基礎的事項については自ら予習する姿勢で取り組むこと。
・オフィス・アワー
水曜日12時45分から14時15分 阿部晃士研究室
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