臨床心理学特論B
 Advanced lecture on Clinical Psychology B
 担当教員:宮崎 昭(MIYAZAKI Akira)
 担当教員の所属:地域教育文化学部地域教育文化学科文化創生コース
 開講学年:1年,2年  開講学期:後期  単位数:2単位  開講形態:講義と演習
 開講対象:  科目区分: 
【授業の目的】
臨床心理学面接の実務に必要な面接構造、研修方法、倫理事項について学ぶ。その上で、事例研究の進め方について学ぶ。さらに、コミュニティ心理学的アプローチについて学ぶ。

【授業の到達目標】
・臨床心理の面接構造と資質を高める研修と訓練の積み方を学ぶ。
・臨床心理業務と研究における倫理事項について学ぶ。
・事例研究の方法とパラダイム別の事例面接の実際について理解する。
・コミュニティ心理学における地域支援について学ぶ。

【授業概要(キーワード)】
面接構造、臨床心理の倫理、事例研究のパラダイム、コミュニティアプローチ

【科目の位置付け】
臨床心理学専攻の必修科目

【授業計画】
・授業の方法
講義と課題発表を組み合わせて行う。
・日程
第1回 授業概要のオリエンテーションと研修と訓練の積み重ね方
第2回 臨床心理の面接構造
第3回 面接構造の課題発表
第4回 臨床心理の基本的倫理と倫理的決定の仕方
第5回 「日本臨床心理士会倫理綱領」のレポート発表と事例演習1
第6回 「日本臨床心理士会倫理綱領」のレポート発表と事例演習2
第7回 「日本臨床心理士会倫理綱領」のレポート発表と事例演習3
第8回 心理学研究の倫理、山形大学における倫理審査
第9回 事例研究の理論と方法1
第10回 事例研究の理論と方法2
第11回 ケースカンファレンス・スーパービジョンほか
第12回 力動的パラダイムによる文献事例を通じて面接の実際
第13回 認知・行動論パラダイムによる文献事例を通じて面接の実際
第14回 人間学派のパラダイムによる文献事例を通じて面接の実際
第15回 コミュニティ心理学における地域支援

【学習の方法】
・受講のあり方
臨床心理の専門職として働くために必要な課題を組んでいるので、就職後の職務を想像しながら学習して身に着けてほしい。
・授業時間外学習へのアドバイス
倫理に関するレポートでは、日本臨床心理士会の倫理ガイドラインと共に、模擬事例を入れて発表すること。コミュニティ心理学における地域援助の学習は、2年次のコミュニティアプローチ演習において、発展的に学習を進めていただきたい。

【成績の評価】
・基準
臨床心理の面接構造、倫理、事例研究について、相談室での臨床心理実習に耐える程度に理解されているかどうかで判断する。
・方法
レポート発表(面接構造15点、倫理綱領の各条15点、面接文献事例15点)、演習点(3点×15回=45点)、学習規律の遵守と学習意欲(10点)の合計点で評価する。

【テキスト・参考書】
参考文献
・日本臨床心理士会倫理綱領
・日本臨床心理士会倫理ガイドライン
・社団法人日本心理学会倫理規程
・水野修次郎 著・訳. 2006. 最新カウンセリング倫理ガイド-ACA倫理綱領対訳とAPA倫理綱領全訳文-. 河合出書房新社
・日本発達心理学会 監修 古澤頼雄、斉藤こずゑ、都筑学 編著. 2000. 心理学・倫理ガイドブックーリサーチと臨床 有斐閣
・ジェラルド・コウリー、マリアンネ・シュナイダー・コウリー、パトリック・キャラナン著(村本詔司 監訳、浦谷計子、殿村直子 訳)2004.援助専門家のための倫理問題ワークブック.創元社

【その他】
・オフィス・アワー
メールアドレス<amiyazak@e.yamagata-u.ac.jp>
オフィスアワー 宮﨑研究室:火曜日12:30~13:30(出張日を除く)

22010010-2017-17-28001