【授業の目的】
・主に子どもを対象とした心理臨床の場でよく用いられる個別式知能検査や発達検査の実施と採点,解釈,フィードバックまでの流れを理解すること。 ・心理検査の結果だけでなく,行動観察,来談の経緯などの情報を総合して,全体的にアセスメントを行う手続きを理解すること。
【授業の到達目標】
・子どもを対象とした個別式知能検査や発達検査の実施と採点,解釈,フィードバックまでの流れを理解することができる。 ・心理検査の結果を含めた総合的なアセスメントを行う手続きを理解することができる。
【授業概要(キーワード)】
心理アセスメント
【科目の位置付け】
臨床心理に関する必修科目
【授業計画】
・授業の方法
臨床心理学におけるアセスメントについての概説や各種検査の講義と実演を行う。受講生はロールプレイで各種検査を実施し,その結果をレポートにまとめることが求められる。
・日程
1.アセスメントの意義と基本(第1回) 2.問題の維持・強化要因(第2回) 3.査定面接でおさえる内容と面接構造(第3回) 4.総合的なアセスメント(第4,15回) 5.検査実習①:WISC-Ⅳの検査実習(第5,6,7回) 6. 演習発表①:WISC-Ⅳを使用した事例発表と検査解釈(第8回) 7. 検査実習②:発達検査の実習(第9,10回) 8.演習発表②:発達検査を使用した事例発表と検査解釈(第11,12回) 9.アセスメント結果のフィードバック(第13,14回)
【学習の方法】
・受講のあり方
各回の講義終了後に,受講生が検査器具とマニュアルの貸り受ける際は,練習を十分に行い,検査の実施手順に習熟することが特に必要。
・授業時間外学習へのアドバイス
全ての講義に出席し,与えられたレポート課題を期日までに提出すること。また,検査器具の貸し借りはルールと期日を守ること。
【成績の評価】
・基準
授業への参加とレポートを中心に,到達目標の観点から,臨床心理査定に必要な知識と技法を修得しているかについて評価する。
・方法
評価点=授業への参加+レポート
【テキスト・参考書】
参考書: 『心理アセスメントハンドブック』 上里一郎(監修) 西村書店 2001年, 『エッセンシャルズ心理アセスメントレポートの書き方』 上野一彦・染木史緒(訳) 日本文化科学社 2008年, 『エッセンシャルズ WISC-Ⅳによる心理アセスメント』 上野一彦(監訳) 日本文化科学社 2014年, 『事例でわかる心理検査の伝え方・活かし方』 竹内健児(編)金剛出版 2009年, 『カプラン臨床精神医学テキスト DSM-5診断基準の臨床への展開 第3版』井上令一(監修) メディカルサイエンスインターナショナル 2016年 他,授業中に指示する。
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