【授業の目的】
附属教育実践総合センター心理教育相談室,外部の協力機関において実習を行い、臨床心理士としての力量を高める。
【授業の到達目標】
実習施設において、指導教員におよるスーパビジョンを受けながら心理面接実習を行いその経過をケースカンファレンスにて発表し、現場で求められる臨床心理士としての力量を身に着ける。
【授業概要(キーワード)】
心理査定、心理面接、グループ指導、ケースカンファレンス、スーパービジョン、実習
【科目の位置付け】
臨床心理学専攻の必修科目
【授業計画】
・授業の方法
実習生は、指導教員の監督のもとで、臨床心理実習にあたる。また、協力機関では、その機関の長及び実習指導者の監督のもとに、臨床心理実習にあたる。
・日程
<附属教育実践総合センター心理教育相談室における実習【90時間】> 1.事例担当(補助セラピスト・陪席を含む)実習:45時間以上 ・インテーク面接実習 ・心理面接実習 ・心理査定実習 ・グループ指導実習(児童グループ、保護者グループ等) 2.事例研究実習:18時間以上 ・指導教員によるスーパービジョン ・事例研究ならびに発表 3.カンファレンス参加実習:27時間 <外部実習協力機関における実習【90時間】> 1.大学における指導教員による外部実習指導(10時間以上) 2.外部施設における実習(80時間以上) ・施設の概要と業務についての理解 ・管理業務の実習:面接室等の環境整備、スケジュール作成や事前準備など ・心理的援助の実習:個別面接、心理検査、グループ面接など ・スタッフ間連携の実習:関連スタッフとの連絡、情報交換など ・記録・報告の実習:実習の記録と報告、ならびにその管理方法など なお、外部実習受講の可否については、指導教員が判断する。
【学習の方法】
・受講のあり方
相談事例への面接を担当する授業内容であるため、主体的に取り組む必要がある。なお、対象者の人権と個人情報の保護に対する守秘義務を守り、臨床心理士に求められる倫理的態度も併せて学習すること。
・授業時間外学習へのアドバイス
実習で必要とされる査定技術や介入技法については、各自で計画的に事前に学習をしておくこと。
【成績の評価】
・基準
以下の点を評価の対象とする。①インテーク、②心理査定、③心理面接あるいはグループ指導等、④ケース理解とケースカンファレンスでの報告、⑤倫理的配慮
・方法
①事例担当者:面接や陪席経験に対する記録、面接経過の内容やまとめが適切に行われているか、②事例を担当しない場合でも、カンファレンスでの討論へ参加の仕方について評価の対象とする。評価は、内部指導教員と外部指導教員によって行われる。
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