犯罪・矯正心理学特論
 Advanced lecture on Criminal Psychology
 担当教員:小島 賢一(KOJIMA Kenichi)
 担当教員の所属:地域教育文化学部非常勤講師
 開講学年:1年,2年  開講学期:前期  単位数:2単位  開講形態:講義
 開講対象:  科目区分: 
【授業の目的】
臨床心理や学校教育の現場においては,クライアントや学生生徒の様々な問題行動,とくにぐ犯行為や触法行為に直面することも多い。それらの問題に対応していく上で必要な犯罪・非行に関する基礎知識と矯正処遇に関する心理学的な知識を学ぶ。

【授業の到達目標】
現場において最低必要な矯正制度の知識と司法システムを学ぶ
犯罪・非行についての具体的な内容を知る
処遇システムに関する事項を学ぶ
臨床心理学の立場からモデル事例の鑑定・鑑別を体験的に学ぶ

【授業概要(キーワード)】
犯罪心理学,司法矯正,鑑別,処遇

【科目の位置付け】
臨床心理学専攻の選択C群(総合連携科目)

【授業計画】
・授業の方法
パワーポイントを使った講義とモデル事例を素材として実習・見学・話し合いによって進行する。参加学生の臨床心理現場・教育現場の経験によって,講義内容と演習内容については柔軟に対応していく。
・日程
(1)時代と犯罪と非行の変化について講義を行う。(3時間)
(2)児童福祉法・少年法と刑法について学ぶ。(3時間)
(3)逮捕・補導後の処遇の流れを理解する。(3時間)
(4)犯罪・非行種-財産犯・薬物犯・性犯・粗暴犯・凶悪犯・ぐ犯-について講義を行う。(6時間)
(5)施設見学を含め、分類,鑑別のシステムについて講義を行う。(4時間)
(6)鑑別の模擬体験を、モデル事例を素材にして演習を行いながら学ぶ。(6時間)
(7)被害者への対応について演習を通じて体験的に学ぶ。(3時間)
(8)学習の振り返りとまとめ。(2時間)

【学習の方法】
・受講のあり方
講義が中心となるが,演習・体験学習もあることを了解しておかれたい。
・授業時間外学習へのアドバイス
開始時間、場所を確認し、最近の非行犯罪に関する記事などを読んでおくこと。心理検査の結果、生育歴、問題行動の内容を検討して自分なりにサイコロジカルレポートを作成し,討議で検討する。

【成績の評価】
・基準
受講点と講義内でのレポートによって評価する。
・方法
受講しての演習点50点、レポート(20×2=40点)、学習意欲10点

【テキスト・参考書】
レジメを配布する

【その他】
・学生へのメッセージ
何でもよいので1件の犯罪・非行の記事・資料を読んでおいてください。

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