【授業の目的】
生涯学習の現代的な意義と役割について深く考察するとともに、音楽文化・造形文化・スポーツ文化の各分野における生涯学習社会の現状と課題を把握し、今後の生涯学習社会の在り方について総合的に展望する
【授業の到達目標】
高齢化社会における生涯学習の意義と役割、その生涯学習の理念について理解するとともに、人間文化全体を貫く倫理観の上に豊かな人生の創造に向けて、先導的な役割を果たすことができるよう生涯学習の推進の在り方について実践的に理解する。
【授業概要(キーワード)】
生涯学習、生涯教育、生涯学習社会、音楽文化、造形文化、スポーツ文化
【科目の位置付け】
文化創造専攻における必修科目
【授業計画】
・授業の方法
講義のみならずグループディスカッションや全体討議を含めた授業形態で実施する。
・日程
第1回 高齢化社会及び生涯学習の意義・役割に関する学習経験や実践等を踏まえて、学習課題を明確に。(オリエンテーション含む) (担当 安藤 耕己、鈴木和弘、佐川馨、降籏 孝 ) 第2回 我が国及び諸外国の高齢化社会の現状と課題について資料を基に理解。社会における人間文化全体を貫く倫理観や価値観を明らかに。 (担当 安藤 耕己) 第3回 生涯学習の意義や理念を理解の上で、我が国全体の生涯学習施策の現状と課題について諸答申や資料を基に明らかに。 (担当 安藤 耕己) 第4回 地方自治体における生涯学習推進の現状を、資料及び具体例を通して把握するとともに、地域特性に応じた課題について明らかに。 (担当 安藤 耕己) 第5回 学校教育において各教科の授業や部活動は,生涯学習の基盤をどのように養っているか。(担当 佐川馨 ) 第6回 地方自治体は生涯学習をどのように支援しているか―公立文化施設の設置状況や事業内容からの考察。 (担当 佐川 馨 )※課題レポートあり 第7回 各専攻と関わりのある生涯施設について,①施設の概要,②自主事業の特色,③生涯学習的視点から捉えた課題およびその解決策を考察する。(担当 佐川 馨 )※各課題レポートの発表と意見交換 第8回 生涯学習における造形芸術文化の現状と、学校における造形美術教育を切り口に各種資料と比較し討議を通して分析。 (担当 降籏 孝) 第9回 前回の考察を通して生涯学習と高齢化社会の視点から、造形芸術文化の課題への討議を通して考察し明らかに。 (担当 降籏 孝) 第10回 高齢化社会における生涯学習としての造形芸術文化の振興・普及・発展について、地域の活性化や文化芸術の振興の観点から討議を通し展望。 (担当 降籏 孝) 第11回 スポーツ文化の意義と文化としてのスポーツの推進状況を、国レベル、地方自治体レベルの各種資料を基に把握し、生涯学習の視点での討議を通して分析。 (担当 鈴木和弘) 第12回 高齢化社会におけるスポーツ文化の推進上の課題について生涯学習、学習者の視点から討議を通して考察し明らかに。 (担当 鈴木和弘) 第13回 高齢化社会におけるスポーツ文化の推進上の課題について、地域活性化の観点から討議を通して展望。 (担当 鈴木和弘) 第14回 生涯学習特論の講義を総括し、ふりかえりながら質疑応答によるグループ単位での討議を行い、その考察結果を全体に発表。 (担当 鈴木和弘、佐川 馨、降籏 孝、安藤 耕己 ) 第15回 ①生涯学習の意義・役割等の理解、②各音楽文化・造形文化・スポーツ文化の視点も含む生涯学習の現状理解と把握、③そこから生起する課題意識と今後の展望、の3つの観点で試験を行う。 (担当 鈴木和弘、佐川馨、降籏 孝、安藤 耕己)
【学習の方法】
・受講のあり方
生涯学習活動の推進者として具体的な事例を学習し、推進者として自覚と展望が持てるような学習を展開すること。
・授業時間外学習へのアドバイス
常に生涯学習活動および文化活動の事例を調べ把握しておくこと。
【成績の評価】
・基準
最終試験により評価する。
・方法
・ 受講態度、レポート、最終試験の結果から総合して判断する。 ・ 最終試験においては、この講義において「生涯学習に関する理解」がどれほどなされているのか、また「我が国におけるこれからの生涯学習のあり方」に関する自分なりの考究と具体的な方策などを具体的な評価の観点とする。
【テキスト・参考書】
各回毎に必要な資料等は,印刷して配布または準備を指示する。 *参考書①生涯学習の新しいステージを拓く 全6巻(編者 白石克己(代表)ぎょうせい) ②日本生涯教育学会編 [生涯学習研究e事典](日本生涯教育学会HPに掲載中)
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