音楽表現演習(ピアノ)A
 Practice on Musical Approacjh(Piano)A
 担当教員:伊達 華子(DATE Hanako)
 担当教員の所属:地域教育文化学部非常勤講師
 開講学年:1年,2年  開講学期:前期  単位数:2単位  開講形態:演習
 開講対象:  科目区分: 
【授業の目的】
ピアノ演奏者、教育者としてより専門的な技術の習得。具体的には作品を構造的、体系的に捉える力量、技術の習得。

ピアノ専門実技レッスンを通して、学部で学んだことをさらに研究を進め、ピアノの演奏者、教育者として必要とされる、より専門的な高度な技術、音楽全般の知識を身につけ、音楽文化の担い手に相応しい教養と音楽全体に目配りができる人材の育成を目指す。

【授業の到達目標】
ピアノ実技専門レッスンを通して、学部で学んだことをより安定したものとし、ピアノ演奏者、教育者として必要とされるより専門的高度な技術の習得を目指す。具体的には、多くの作品に取組み、読譜力、読解力を深め、客観性のある演奏、指導ができるように、音楽全体を見極め構造的、体系的に捉える力量を身につける。
様々な作品を知り、作品を把握し、理解することによって、さまざまな指導を考察できるようになる。

【授業概要(キーワード)】
客観性のある演奏・客観性のある指導力

【科目の位置付け】
選択必修科目

【授業計画】
・授業の方法

・日程
授業は受講者の力量を考慮し、進める必要があるが、バロック、古典、ロマン派等各時代の特徴的な形式、背景を学び、より技術的な問題点の修正を目指す。
第1回 課題を整理し、各人に適した前期の計画を作成する。
第2回 奏法上の問題点を分析、考察する。その上で実際の作品を通して問題の解決をはかる。
第3回 技術上の問題解決にふさわしい練習曲を選択し演奏を通して問題解決に努める。ケスラー練習曲、ショパン練習曲等。
第4回 引き続き技術向上をはかり、楽曲の中での相応しい奏法(タッチ・運指)を身につける。
第5回 新たな楽曲を選択し、、演奏を通して問題点の解決がはかられているか自己判断、評価する。
第6回 バロック時代の中から楽曲を選択し、ポリフォニーの概念を理解し、指導上におけるポイントを理解し、自身の演奏につなげる。スカルラッティソナタ等。
第7回 引き続きバロック時代の作品を取りあげ、音楽の時代性を理解する。
第8回 バッハの作品を通して、ポリフォニーに構造を学び、ホモフォニーとの差異を理解し、演奏につなげる。バッハ平均律等。
第9回 引き続きバッハの作品を通してポリフォニーに構造を学び理解を深める。
第10回 前期古典派 モーツァルトのピアノ作品を取り上げる。特にソナタ形式を構造的に理解し古典ソナタの原形を学ぶ。
第11回 引き続き楽曲の理解を深め、主題の変容を学び、演奏につなげる。
第12回 後期古典派 ベートーヴェンのピアノ作品を取り上げる。ベートーヴェンのソナタ作品を通し、それに相応しい音づくりを考え、ピアノの交響楽的響きを構築する。
第13回 引き続きベートーヴェンの作品理解に努め、演奏につなげる。
第14回 前期で取り上げた楽曲の中から、公開演奏試験の準備を行なう。
第15回 公開試験

【学習の方法】
・受講のあり方
充分な準備をすること
・授業時間外学習へのアドバイス
時間を有効的・効果的に使い、練習を心がけること

【成績の評価】
・基準

・方法
授業への準備、取り組みの姿勢を多いに評価すると共に、複数教員による演奏試験の評価を踏まえ、総合的に判断する。

【テキスト・参考書】
必要に応じて指示する。

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