【授業の目的】
これまでに習得した表現技能の上に、さらに高度で精緻な演奏内容の体現を目指す。また、各々管弦打楽器の特性、特色、効用等と共に、深い洞察をもって演奏史、作品の背景等といった様々な事象について考究し、表現のノウハウを学ぶ。 演奏表現の構築における、個々の試みとその有効性について、説明できること。
【授業の到達目標】
管弦打楽器の奏法を学び、公開演奏で完結する。独奏を主体的に行い、主にバロック期、古典派等の作品を取り上げる。教員の指導・助言を通して試みた様々な創意・工夫・解釈等について討論を踏まえ、公開演奏を行う。
【授業概要(キーワード)】
創意、工夫、解釈における独自性。
【科目の位置付け】
音楽芸術分野 選択必修科目
【授業計画】
・授業の方法
受講者の人数により、個人指導、グループ指導等の方法を適宜取り入れる。
・日程
受講者の専門性及び現況等を考慮し、作品は適宜授業に振り分ける。1例として 第1回:オリエンテーション:バロック及び古典派等を代表する作品を取り上げ、その音楽的特徴、歴史的意義、演奏法について概説する。 第2~3回:テレマンの作品から組曲を取り上げ、その様式感、拍節法、速度法、和声法、強弱等、演奏上の留意点を概説し、演奏表現を実践的に研究する。 第4~5回:J.S.バッハの協奏曲を取り上げ、同様に進める。 第6~7回:ヘンデルの合奏協奏曲を取り上げ、同様に進める。 第8~9回:ハイドンの作品を取り上げ、同様に進める。 第10~11回:モーツアルトの作品を取り上げ、同様に進める。 第12~13回:ベートーベンの作品を取り上げ、同様に進める。 第14回:演奏内容の充実に向けて創意・工夫・解釈等、説明の討論。 第15回:これまで研究した楽曲の一部を公開演奏する。演奏表現においては討論の意図が実践的明快に示されること。
【学習の方法】
・受講のあり方
個人指導の内容は独自性が強く、唯一無二であることに深い意味があるので、指導内容にしっかりと向き合うこと。
・授業時間外学習へのアドバイス
学習内容に関する文献、資料等をとおして作品の背景、作曲の経緯、作者の生涯等の予備知識をある程度得たうえで、予備練習を実践する。 指導を受けた後の、修正、補足等について確認し、さらに習熟度を高める。
【成績の評価】
・基準
1.教員の指導、助言のうえに創意、工夫が演奏内容に反映していたか。 2.解釈及び表現における討論内容が明確な方向性を示していたか。
・方法
1、授業に対する取り組み、出席状況等の平常点(30%) 2、学期末実技試験における技術的、及び芸術的評価(70%)
【テキスト・参考書】
必要な資料は,配布または準備を指示する。 楽譜、及び作品にまつわる文献等
【その他】
・学生へのメッセージ
健康に留意
疑問点を明らかにし、解決の糸口をつかむよう努める。
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