音楽表現演習(声楽)B
 Practice on Musical Expression (Vocal Music) B
 担当教員:藤野 祐一(HUZINO Yuuiti)
 担当教員の所属:地域教育文化学部地域教育文化学科文化創生コース
 開講学年:1年,2年  開講学期:後期  単位数:2単位  開講形態:演習
 開講対象:  科目区分: 
【授業の目的】
授業は個人レッスン及びグループレッスンの形態をとる。学部で培った音楽的土台の上に更に専門的な内容を加味し、演奏家として必要な資質を身につける。ドイツ歌曲の詩の解釈、ドイツ語ディクション、発声法を中心とした演奏表現技術を磨く。授業計画に示した課題を個人が演奏し、その内容について検討を加えながら授業を進める。作曲家毎の特徴を理解し、また詩の朗読を行い、ドイツ歌曲への理解を深めながら演奏法を研究する。

【授業の到達目標】
Bでは更に高度な声楽演奏技術の習得を目指す。学部で培った発声法、呼吸法を土台にドイツ歌曲の演奏法を研究する。作曲家ではモーツァルト、シューベルト、ブラームス、R.シューマン、R.シュトラウス、H.ヴォルフ等の作品を中心に、詩の解釈、ディクション、演奏表現技術を磨く。学期末には30分程度(2ステージ分)の自分に合った演奏プログラムを構築することを目標とする。

【授業計画】
・授業の方法

・日程
第1回 オリエンテーション・ドイツ歌曲の本質を理解し、その様式感に基づいた演奏とはいかなるものなのかを概説する。
第2回 モーツァルトの歌曲よりDas Veilchen, Warnung 等の楽曲について詩の解釈、ドイツ語ディクションを中心に演奏法を実践的に研究する。
第3回 モーツァルトの歌曲よりAnChloe, Abendempfindung an Laura等の楽曲について詩の解釈、ドイツ語ディクションを中心に演奏法を実践的に研究する。
第4回 シューベルトの歌曲よりErkoenig, Gretchen am Spinnrade等の楽曲について詩の解釈、ドイツ語ディクションを中心に演奏法を実践的に研究する。
第5回 シューベルトの歌曲よりDer Wanderer, Fruelingsglaube等の楽曲について詩の解釈、ドイツ語ディクションを中心に演奏法を実践的に研究する。
第6回 シューベルトの歌曲よりAn die Musik, Der Musensohn, An die Nachtigall等の楽曲について詩の解釈、ドイツ語ディクションを中心に演奏法を実践的に研究する。
第7回 R.シューマンの歌曲より Widmung, In der Fremde, Mondnacht等の楽曲について詩の解釈、ドイツ語ディクションを中心に演奏法を実践的に研究する。
第8回 R.シューマンの歌曲のErstes Gruen, Die beiden Grenadiere, Schneegloekchen 等の楽曲について詩の解釈、ドイツ語ディクションを中心に演奏法を実践的に研究する。
第9回 ブラームスの歌曲より Wir wandelten, Immerleise wird mein Schlummer等の楽曲について詩の解釈、ドイツ語ディクションを中心に演奏法を実践的に研究する。
第10回 ブラームスの歌曲より Staendchen, Von ewiger Liebe, Die Mainacht等の楽曲について詩の解釈、ドイツ語ディクションを中心に演奏法を実践的に研究する。
第11回 R.シュトラウスの歌曲より Allerseelen, All mein denken, Staendchen等の楽曲について詩の解釈、ドイツ語ディクションを中心に演奏法を実践的に研究する。
第12回 R.シュトラウスの歌曲よりIch trage meine Minne, Morgen, Zueignung等の楽曲について詩の解釈、ドイツ語ディクションを中心に演奏法を実践的に研究する。
第13回 H.ヴォルフの歌曲より Fussreise, Verbogenheit, Der Gaertner等の楽曲について詩の解釈、ドイツ語ディクションを中心に演奏法を実践的に研究する。
第14回 H.ヴォルフの歌曲より Gebet,Gesang Weylas, Der Musikant等の楽曲について詩の解釈、ドイツ語ディクションを中心に演奏法を実践的に研究する。
第15回 試演会・まとめ 第2回から14回で取りあげた課題について演奏の発表を行い、個々の演奏について討議する。

【学習の方法】
・受講のあり方

・授業時間外学習へのアドバイス


【成績の評価】
・基準
以下の評価の観点に則り、期末実技試験の結果などを踏まえて総合的に判断し、評価する。
 ①授業全体での方向性を理解し努力したか。
 ②授業に積極的であったか。
 ③到達目標を達成できたか。
・方法
ドイツ歌曲の本質を理解し、実践できたかをポイントに評価する。具体的には試演会の演奏の完成度及び平常点で評価する。

【その他】
・学生へのメッセージ
テキスト及び参考書については適宜指示する。

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