美学・美術史演習
 Seminar in Aesthetics and Art History
 担当教員:石澤 靖典(ISHIZAWA Yasunori)
 担当教員の所属:人文社会科学部人文社会科学科人間文化コース
 開講学年:1年,2年  開講学期:後期  単位数:2単位  開講形態:演習
 開講対象:  科目区分: 
【授業の目的】
「イメージ研究の手法」
この授業では西洋のさまざまなイメージ(絵画や彫刻、また、象徴的記号なども含む)が、美的鑑賞の対象としてだけでなく、宗教や呪術、政治的プロパガンダの手段としていかに機能し、受け継がれてきたかを文献購読を通じて検討します。

【授業の到達目標】
キリスト教や現代文化におけるイメージの実相を検討し、自分なりの視点からそれらを歴史的に再構築できるようになる。

【科目の位置付け】
文化システム専攻・国際文化論・欧米文化

【授業計画】
・授業の方法
毎回、担当者が補足説明をまじながらテキストを要約し、問題提起をおこないます。その後、受講者全員でディスカッションをおこない、テーマに対する理解を深めます。
・日程
受講者の数と関心にしたがってテキストの担当箇所と分量を決めます。
以下のテーマにしたがって、発表をおこないます。
1.ガイダンス
2~3.ルネサンスにおける聖母崇拝
4~5.奇跡像の系譜
6~8.肖像に対する畏怖
9~10回 研究発表
11~12回 人間の身体像
13~14回 現代文化におけるイメージと死の表象
15回 まとめ

【学習の方法】
・受講のあり方
受講者は毎回、テキストを事前に精読してくることが必要要件となります。また、授業中は積極的な発言が求められます。
・授業時間外学習へのアドバイス
あつかうテキストの範囲が指定される場合は、必ず該当箇所を読んでくるようにしてください。

【成績の評価】
・基準
授業への取り組み(平常点)と期末レポートにより、知識の修得、理解の度合い、汎用的技能(論理的思考力、文章表現力)、参加の度合いを判定します。基準は、1) キリスト教や現代文化におけるイメージの実相を検討できる、2)自分なりの視点からイメージの機能を歴史的に再構築できる、の二点です。
・方法
発表内容(40%)、授業への参加度(30%)、レポート(30%)

【テキスト・参考書】
以下をテキストとして使用します。文献については、基本的にコピー配布で対応します。
・ 水野千依『イメージの深層』、名古屋大学出版会、2011年
・ ハンス・ベルティング『イメージ人類学』仲間裕子訳、平凡社、2014年

【その他】
・オフィス・アワー
金曜日16:20-17:50 その他在室時随時

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