伝統スポーツ論
 The Theory of Traditional Sports
 担当教員:竹田 隆一(TAKEDA Ryuichi)
 担当教員の所属:地域教育文化学部地域教育文化学科文化創生コース
 開講学年:1年,2年  開講学期:後期  単位数:2単位  開講形態:講義
 開講対象:  科目区分: 
【授業の目的】
現在隆盛をみる多くのスポーツは、近代化されて広く世界にひろまったものである。その一方で、古来からの伝統を失うことなく伝承されてきた伝統スポーツも、各地域や国でおこなわれている。本講義では、世界の民族スポーツの現在を概説し、とくに日本の伝統的スポーツである武道に着目し、その特性である思想や技術観について論述する。

【授業の到達目標】
日本の伝統的運動文化である武道の特性を明らかにし、近代のスポーツとの違いを理解する。
とくに、日本の伝統スポーツである武道について、その特性を理解する。

【科目の位置付け】
この授業は,現代社会における伝統的スポーツの問題についてスポーツ文化論の観点から論理的に分析し,解決策を提案する力を身につけるものである

【授業計画】
・授業の方法
多面的に武道の特性を理解するために、武芸伝書を講読する。具体的には、『風姿花伝』、『不動智神妙禄』、『兵法家伝書』、『五輪書』、『一刀齋先生剣法書』、『猫の妙術』などである。
・日程
1.オリエンテエーション
 2.後近代スポーツの特徴
 3.伝統スポーツとしての武道
 4.武道とは、
 5.武道の歴史
 6.修行とは、
 7.道とは、
 8.稽古とは、
   『風姿花伝』
 9.型とは、
10.武道の精神性
   『不動智神妙禄』
11.武道の精神性
   『猫の妙術』
12.武道伝書を読む
   『兵法家伝書』
13.武道伝書を読む   
   『五輪書』
14.武道伝書を読む
   『一刀齋先生剣法書』
   近世的技の理論
15.まとめ

【学習の方法】
・受講のあり方
長い歴史を有する伝統的スポーツについて、その文化性を理解する。
・授業時間外学習へのアドバイス
伝統的スポーツに関する書籍を購読する。
講義内容をまとめる。

【成績の評価】
・基準
受講態度 20点
レポート 30点
試験 50点
・方法
受講態度と意見内容、レポートの内容や構成、試験のできばえを総合的に評価する。

【テキスト・参考書】
参考書:『武道のすすめ』:中林信二,中林信二先生遺作集刊行会,1987年
参考書:『武道論考』:中林信二,中林信二先生遺作刊行会,1987年
参考書:『わざの伝承』:金子明友,明和出版,2002年

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