【授業の目的】
スポーツ教育の目標・内容とスポーツ政策との関連性や指導計画・学習指導過程、効果的な指導形態の在り方、指導と評価の一体化の意義等についての理解を深め、実際の授業を観察・分析・評価することを通じて実践的な力を身に付けさせる。また、学習指導要領における内容の変遷の理解を基に、生きる力や生涯スポーツにつながるスポーツ教育を展望し、生涯学習社会におけるスポーツ教育(「体育科教育」を含む)の意義と今後の在り方について講義するとともに、討議を通して考察する。(全15回、講義中心) 生涯スポーツ社会の実現に向けて、地域のスポーツ振興と学校体育とを関連させて推進することのできるリーダーを育てる。
【授業の到達目標】
生涯学習社会におけるスポーツ教育(「体育科教育」を含む)の意義について理解を深めるとともに、スポーツ振興と学校体育とを関連させて、今後のスポーツ指導やスポーツ教育の在り方について考察する力を身に付ける。
【授業概要(キーワード)】
生涯スポーツ、学校体育、体力向上
【科目の位置付け】
中学・高校保健体育科専修免許取得上の必修
【授業計画】
・授業の方法
・講義及び簡単な実習を含む
・日程
第1回 スポーツや体育に関する学習経験を把握するとともに、提示したシラバスに照らして、学習課題を把握する。(オリエンテーションを含む) 第2回 生涯学習と学校教育の意義と相互の関連性について理解し、学校教育における体育の位置づけや生涯スポーツとの関連性を明らかにする。 第3回 中央教育審議会(旧の保健体育審議会を含む)答申などにみられる教育改革の流れ(変遷)や方向性について理解を深める。 第4回 学習指導要領改訂の検討・審議過程と各種審議会の状況を理解し、学習指導要領の位置づけやその趣旨について、具体的な資料や事例を基に理解を深める。 第5回 学習指導要領における体育・保健体育の目標や内容の変遷を理解するとともに、その変遷の方向性について社会の変化や生涯スポーツの理念との関係の視点から考察する。 第6回 諸外国における学校体育に関する状況について、文献等を通して理解する。 第7回 指導と評価の一体化の必要性やその考え方について理解するとともに、児童生徒指導要録の趣旨や効果的な活用等について理解を深める。 第8回 スポーツ教育における評価の方法(観点別評価、診断的評価、形成的評価、総括的評価、自己評価等)の意義や効果的な進め方などについて理解を深める。 第9回 指導と評価の一体化に即した指導計画(単元計画、単位時間の指導案)を具体的に作成する。 第10回 作成した「指導計画案」を発表し(授業のシミュレーション)、改善点等について相互に評価を行う。 第11回 授業改善の視点等を実践的に理解するため、市内小学校において実際の授業観察を行い、その内容を基本に自分なりの改善点を明示した「指導案」を作成する。 第12回 授業改善の視点等を実践的に理解するため、市内中学校において実際の授業観察を行い、その内容を基本に自分なりの改善点を明示した「指導案」を作成する。 第13回 総合型地域スポーツクラスポーツ等での指導の在り方(年代別、性別、ニーズ別対応など)について実践的に理解するため、実際の指導場面を観察し、課題を整理して発表する。 第14回 スポーツ少年団等での指導の在り方について実践的に理解するため、実際の指導場面を観察し、課題を整理して発表する。 第15回 今後のスポーツ教育の在り方について総括的に討議し、レポートを作成する。
【学習の方法】
・受講のあり方
配布するレジュメ・資料、テキスト等を参照しながら知識を得るとともに、積極的に質問や意見交換を行うよう心がけること。
・授業時間外学習へのアドバイス
学習指導要領解説を読んでおくこと。 レジュメ等を参考にノート等を整理しておくこと。
【成績の評価】
・基準
講義への関心や意欲、態度(15点)と小レポート及び調査・観察を通したプレゼン等への取り組み(85点)を総合的に勘案して評価する。
・方法
スポーツ教育に関する理解力、課題意識や考え方、調査・観察力、発表力などを、授業・レポートを通して総合的に評価する。
【テキスト・参考書】
小学校学習指導要領解説体育編、中学校学習指導要領解説保健体育編、高等学校学習指導要領解説保健体育編・体育編(文部科学省) 「現代スポーツ指導者論」(粂野豊・佐伯聡夫編著、ぎょうせい) 「体育科教育学入門」(高橋健夫・岡出美則・友添秀則・岩田靖 編著、大修館書店)
【その他】
・オフィス・アワー
原則として、昼休み(月)
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