PBL演習Ⅰ(情報・知能)
 PBL I
 担当教員:田村 安孝(TAMURA Yasutaka),武田 利浩(TAKEDA Toshihiro)
 担当教員の所属:大学院理工学研究科(工学系)情報科学分野
 開講学年:2年  開講学期:前期  単位数:2単位  開講形態:演習
 開講対象:情報・エレクトロニクス学科(情報・知能コース)  科目区分:専門教育科目・必修  
【授業の目的】
問題解決・課題解決型の演習を行うことで,情報エレクトロニクス学科の学生として身に付けていくべき基礎知識(特にシステム構成関連)とその応用技術に関して,自主的に学ぶ。学生は個人で,または少人数のチームで,問題解決・課題解決のプロジェクトを進めることにより,これから学ぶ様々な知識と技術の関連性を把握すると同時に,計画の立案・修正,必要な知識の収集,グループ学習などの方法を学ぶ。

【授業の到達目標】
(a)システム開発に必要な知識を理解し,与えられた制約条件の下でシステムデザインができる。
(b)開発用ツールを用いてコンピュータと周辺回路を統合したシステムを構築できる。
(c)設計したシステム上で動くアプリケーションを設計できる。
(d)プロジェクトの立案,学習内容の選択,計画などを自主的に行うことができる。問題解決の方法や開発プロジェクトの進め方も,学習者自身が決める。
(e)必要な知識や開発用のツールを自分たちで探し,協力しながら開発を進めることができる。

【授業概要(キーワード)】
システム開発,PBL

【科目の位置付け】
情報・エレクトロニクス学科のカリキュラムポリシーの教育方法(2)(問題や課題に,協調性と総合的な判断力をもって対し,グループで計画的に,的確な結論に導く能力を身につけるため,協働による実験,実習,演習及び実践的授業を行う)に対応する。

【授業計画】
・授業の方法
解決すべき問題・課題を自ら設定し,実際のシステムを開発する。演習の最後にプロジェクトに関する発表を行う.
・日程
第1回~3回 使用するシステムに関する基礎知識と技能に関する解説,問題・課題の設定
第4回~14回 システム開発演習
第15回 成果発表会・確認試験(質疑応答を含む)
(以上は予定であり,受講者の理解度や進行状況等によって変更もありうる)

【学習の方法】
・受講のあり方
期限までに設定した仕様を満足するシステムの開発を行う。
・授業時間外学習へのアドバイス
2年前期までの履修科目だけではシステム開発に必要な知識は得られないので,自発的に情報収集と学習を行わなければプロジェクトを進めることはできない。授業時間外に担当教員との質疑応答,他の履修者との交流などにより,必要な知識を得ることが不可欠である。

【成績の評価】
・基準
開発過程,成果,発表により,学習・教育目標を達成したことを示すことが合格の基準となる。特に,“自主的な学習のための望ましい行動”(自分たちで調べる,話し合う,学習会を設ける・・・)をしたことが,評価者にわかるように,報告書と発表資料を作ることが重要である。
・方法
(1)開発過程(60点) :報告書の提出状況と内容に,成果発表会の内容を加味して評価
(2)成果  (20点) :着想,デザイン,完成度,性能などを評価
(3)発表技術(10点) :自分達が開発したシステムについて,目的・技術的課題・解決の方法を他人に対してわかりやすく説明できるか,また,質問の意味を正しく理解し適切な応答ができるか,などについて評価
(4)口頭試問(±10点) :発表の際に履修者全員について,開発に必要なツールの操作と,アプリケーションを使った実演ができるかどうか,基礎的な知識を身につけている,などについて評価
グループで開発を行う場合は,(1)~(3)はグループ単位で評価し,これに個人単位の評価(4)を加えたものを評価点とし,60点以上を合格とする。

【テキスト・参考書】
適宜,資料を配布する。その他の講義関連資料については,指示により各自ダウンロードなどをすること.

【その他】
・オフィス・アワー
田村:木曜日16〜17時
武田:木曜日16〜17時

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