ベンチャービジネス論
 Venture Business Management
 担当教員:小野 浩幸(ONO Hiroyuki)
 担当教員の所属:理工学研究科
 開講学年:2年  開講学期:後期  単位数:2単位  開講形態:講義
 開講対象:工学部  科目区分:基盤教育科目・選択必修 
【授業の目的】
地域中小企業の実際の商品を素材としPBL(Project Based Learning)手法を用いて,アイディアを自らの力でコントロールして事業に結び付けていくというプロセスについて学ぶ.具体的には,地域中小企業の実例を踏まえながら自らビジネスプランづくりを体験する. プランニングの過程で重要となる起業家精神,セグメント理論を中心としたマーケティングの基礎,マーケティングリサーチ分析手法,プランニングの基礎を体系的に学ぶ. さらには,必要に応じて,技術系の企画開発に際して必要不可欠な知的財産権に関する基礎知識についても触れる.

【授業の到達目標】
自ら事業を起こそうとする人はもちろん,一般企業における企画立案に携わる職種や,新しい事業に投資や融資を行う金融機関,ベンチャーキャピタル(ベンチャー企業への投資会社)や地域振興に携わる仕事にも有効な基礎知識や企画能力の取得を目指す.
自己責任と自己実現という起業家のマインドに学び,技術を分析し,自らのアイディアを具体化していく「ビジネスプラン」の企画・立案ができ,それをプレゼンテーションできるようになることを目標とする.

【授業概要(キーワード)】
アントレプレナーシップ,ビジネスプランニング,マーケティング

【授業計画】
・授業の方法
受講生自らが自分のアイディアでビジネスプランを作成し,プレゼンテーションを行い,投資家や融資者に評価してもらうという一連のプロセスを経験する.その過程で,欧米での研究等を基礎にしたプランニングの基礎,マーケティングにおける市場セグメント理論,セグメンテーションをベースとしたマーケティングリサーチ分析手法を体系的に学ぶ.また,必要に応じて特許等の知的財産権に関する基礎的知識や資力やマンパワーが不足しがちな中小ベンチャーの知恵などをひも解く.
・日程
1.ベンチャービジネス序論
2.アントレプレナーシップ
3.マーケティング
4.特許に関する基礎知識と中小ベンチャーの知的財産マネジメント
5.ビジネスプランニング
6.プレゼンテーションとディスカッション

【学習の方法】
・受講のあり方
実際に企業経営を行い社会で活躍している多忙な方をゲストとして招くことがあるので,授業中の私語は厳につつしむこと.自らが積極的に参加するという意欲ある人の受講を期待する.
・授業時間外学習へのアドバイス
講義の中で課題を出すことがある.
講義の最後には自らが作成したプランの発表を予定している.習得した基礎知識をもとに実際のプランニングに挑戦すること.

【成績の評価】
・基準
ビジネスプランの独創性,プラン全体の論理性,ビジネスとしての現実性,プレゼンテーションスキル等を総合的に評価
・方法
各自が作成したプランとプレゼンテーションの内容を基本に,平常点(出席、授業での態度や発言など)で評価する.筆記試験は行わない.

【テキスト・参考書】
講義用に教員が準備する資料をテキストとして使用する.必要に応じて参考図書は授業のなかで紹介する.

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