【授業の目的】
素描の実技を通じて、造形力の基礎となる描画法を習得する。
【授業の到達目標】
造形の基礎・基準である形体、色彩、明暗の仕組みを理論と演習を通じて学習する。三次元の物体を二次元上で再現する能力を養い、造形秩序を意識した観察力と考察力の基盤を養う。 ・生体の動きのメカニズムを分析し“動き”という抽象的な動感を出す上で必要な因子であることを理解できる。 ・視覚の感覚作用を通じて「比例」を基にした構図を探り、三次元的対象を平面へと再構築できる。 ・明暗によるヴァルールとモノクロの諧調により空間、量感を表現できる。
【授業概要(キーワード)】
ミーメーシス(再現的模倣)・透視図法(パースベクティヴ)・コンポジション
【科目の位置付け】
この授業は建築デザイン領域における基礎的能力として平面表現の基礎と工学的知識の幅広い知識と技術を身に着けるものである。(アドミッションポリシー)
【授業計画】
・授業の方法
・平面表現の基礎的知識を学び人体や風景をモチーフにした素描演習を行う。 ・美術解剖学を基に人体解剖画像の模写を行う。
・日程
第1回:造形演習による基礎的・感覚的訓練の必要性と目的 第2回:演習①:人体模型の単色素描 生体のメカニズムとコンポジション 第3回:同上 第4回:同上 第5回:同上 第6回:演習②:人体の単色素描 ヴァルール(色価=色相・明度・彩度)と色が見える仕組み 第7回:同上 第8回:同上 第9回:同上 第10回:演習③:風景の単色素描 観察における客観性・パースペクティヴ 第11回:同上 第12回:同上 第13回:同上 第14回:同上 第15回:講評・まとめ
【学習の方法】
・受講のあり方
・講義された内容が演習に生かされることが望ましい。知識と技術の横断的理解に努める。
・授業時間外学習へのアドバイス
・画集・文献の活用、日常における自然観察など。 ・授業時間外の自主的な制作研究。
【成績の評価】
・基準
・基礎素描としての意義の理解と必然性の理解度 ・基礎的描画力としての観察力、構成力、空間表現、量感表現等の完成度
・方法
・風景素描演習提出作品 25点 ・静物素描演習提出作品 25点 ・人物素描演習提出作品 50点
【テキスト・参考書】
参考書・参考資料等 「美術解剖学アトラス」中尾喜保著
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