インテリアデザイン論
 Introduction to Interior Design
 担当教員:齋藤 学(SAITO Manabu)
 担当教員の所属:地域教育文化学部地域教育文化学科文化創生コース
 開講学年:2年,3年,4年  開講学期:後期  単位数:2単位  開講形態:講義
 開講対象:  科目区分: 
【授業の目的】
家具を手がかりにインテリアデザインの設計思想について 「マテリアル」・「テクニック」・「マインド」をキーワードにデザイン史の視点およびインテリアデザインに関わる基礎的要件から概観・考察する。

【授業の到達目標】
①インテリアエレメントがもつ価値の多様性やその変遷について、時代背景(生活様式の変遷)や地域性を捉え説明することができる。②インテリアデザインの基礎的要件について説明することができる。 ③今日的「デザイン」の状況を捉え、インテリアデザインの在り様について持論を述べることができる。

【授業概要(キーワード)】
デザイン,意匠,空間,材料,規格,道具

【科目の位置付け】
工芸およびプロダクトデザイン理論を含む“ものづくり”に関する基礎的学習

【授業計画】
・授業の方法
 心地よい住空間の構成と各種インテリアエレメントの関係について、史的変遷や各種要件から考察する能力を習得する。同時に実際の製品の鑑賞(使用)とデザイナーや職人の言葉(映像視聴)や通してマテリアル・テクニック・デザインマインドの関係について理解し、次代へ向けた「住空間のあり方」についての考えを深めていく。
・日程
○現代の暮らしとデザイン[1-2]“デザイン”とは何か(*デザイナーズチェアの鑑賞を含む)/今日的デザイン事情(世界と日本)○「インテリア」の史的変遷と価値の変化[3-6]日本における「インテリア」の史的変遷と価値の変化:幕末~明治維新期/明治後期/大正期~昭和初期/高度経済成長期~ポストモダニズム~サスティナビリティー○「インテリアデザイン」の要件[7-12] 材料と工法(木材・テキスタイル・金属・樹脂)/意匠(人間工学とスタイリング)/計画(コストとプランニング)○インテリアの現在と未来(デザイナーと職人)[13-15] 吉村順三/小川三夫/中村好文/深澤直人/吉岡徳仁/ナガオカケンメイ ほか

【学習の方法】
・受講のあり方
身近な“もの”や“空間”に対する関心が大切です。意欲的に「観ること」や「調べること」に取りくんでください。
・授業時間外学習へのアドバイス
次回の講義に即して、予め調査および関連事業(展覧会・シンポジウム等)を取材してもらいます。学期中に1回は発表を課します。

関心事やキーワードについて独自の補強を加え、小レポートとしてまとめてもらいます。

【成績の評価】
・基準
到達目標の①②③の観点を中心に各レポートを評価し合算します。
・方法
小レポート(キーワードの確認、取材報告など5回程度):50%,期末レポート:50%

【テキスト・参考書】
テキスト:適宜配布
参考書:三輪正弘『インテリアデザインとは何か』(SD選書198)鹿島出版会/内田繁『インテリアと日本人』晶文社/和田浩一『世界で一番やさしいインテリア』エクスナレッジ/西岡常一 著 ; 塩野米松聞き書き『木のいのち木のこころ(天)』草思社

【その他】
・学生へのメッセージ
インテリアデザインに関する基礎知識だけでなく、デザイナーや職人の考え方に触れる機会を持つことで、住環境や“ものづくり”を捉える視野を広げてもらえればと考えています。
・オフィス・アワー
月曜15:00~17:00

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