高分子合成化学実験Ⅰ
 Experiment for Polymer Synthetic Chemistry I
 担当教員:機能高分子工学科担当教員
 担当教員の所属:大学院有機材料システム研究科
 開講学年:3年  開講学期:前期  単位数:2単位  開講形態:実験
 開講対象:機能高分子工学科  科目区分:専門科目・必修(高分子合成化学) 
【授業の目的】
機能性高分子材料の研究・開発・応用に必須な分析化学と有機化学に関わる基礎的な実験技術を身に付けるとともに、論理的なレポートの書き方を
修得する。

【授業の到達目標】
本科目を受講することで、分析化学と有機化学に関わる基本的な実験技術と専門的・実践的知識を修得できる。さらに、論理的思考に基づいたレポ
ートの書き方を修得できる。

【授業概要(キーワード)】
中和滴定、誤差、Friedel-Craftsアシル化反応、Grignard反応、ジアゾカップリング、染色

【科目の位置付け】
この科目は、分析化学や有機化学の基礎であると共に、今後の卒業研究を行う時の基礎ともなっている。

【授業計画】
・授業の方法
実験を少人数単位で実施する。目の前で起きていることを良く観察する。各自、実験結果をまとめ、関連する課題を調べて、レポートを提出する。
・日程
1. 実験ガイダンス
2. 中和滴定
3. Friedel-Craftsアシル化反応
4. Grignard反応
5. アゾ染料と染色

【学習の方法】
・受講のあり方
実験テキストを実験日までに熟読し、事前に実験の流れを十分に理解しておく。実験当日は、実験意義を良く考えながら真摯に取り組む。実験の様
子をよく観察する。実験を通して得られた結果および関連する課題の調査・解析を踏まえ、レポートを作成する。
・授業時間外学習へのアドバイス
実験テキストを実験日までに熟読し、事前に実験の流れを十分に理解しておく。
各実験には、関連する課題が付されている。これについて、各自調べ、実験結果の考察をすることが重要である。

【成績の評価】
・基準
実験ガイダンスおよび全ての実験に出席し、全てのレポートを提出することが単位を取得する必要条件である。
・方法
全ての実験の出席状況、実験態度、レポートを総合して評価する。

【テキスト・参考書】
専用の実験テキストを使用する。

【その他】
・学生へのメッセージ
高分子合成化学および関連する分野の研究を行うには、分析化学や有機化学の基本的な実験技術の習得が必須の要素である。何よりも自ら実験を体
得し、技術的なセンスを身に付け、磨いていくことが大切である。

本科目用の実験ノートを必ず用意すること。実験ノートの作成状況を時間中にチェックすることがある。事前準備が不十分な場合は実験できない場
合がある。白衣、実験用保護眼鏡の着用が必要なので各自準備すること。第1回目に、実験上の諸注意などをガイダンスする。ガイダンスに出席し
ない者の実験は許可しないので、受講を希望する者は必ず出席すること。本実験は高分子合成化学実験IIと合わせて履修することを前提とする。

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