【授業の目的】
高分子材料の構造や熱的、力学的な性質について述べる。 高分子材料は長い鎖状の分子からなり、一次構造から高次構造まで形成する階層的構造であることを理解し、それらの構造に由来する熱や力学的特性などの物理特性について解説する。
【授業の到達目標】
(a)高分子の構造について基礎知識を習得する。 (b)高分子の熱特性の基礎知識を習得する。 (c)粘弾性、ゴム弾性の基礎を習得する。
【授業概要(キーワード)】
立体規則性、一次構造、高次構造、ガラス転移、結晶化、融解、ゴム弾性、粘弾性、汎用樹脂、エンジニアリングプラスチック、熱硬化樹脂
【授業計画】
・授業の方法
講義
・日程
第1週 講義の進め方とガイダンス 第2ー5週 高分子の構造 モノマーの一次構造、ポリマーの一次構造から高次構造まで 第6ー10週 高分子の物性 PvT特性、熱物性(転移現象) 第11ー14週 高分子の物性 粘弾性・ゴム弾性の基礎 第15週 まとめと期末試験
【学習の方法】
・受講のあり方
毎回出席のこと。プリントを配ることがある。このときは毎回持って来ること。 不明なことがあれば質問すること
・授業時間外学習へのアドバイス
復習をおこなうこと。
【成績の評価】
・基準
高分子の階層的な構造、転移現象、粘弾性などの材料物性について基礎知識を身につけていること。出席、レポート、期末試験から大学の成績評価基準に従って評価点を与える。
・方法
60点以上を合格とする
【テキスト・参考書】
テキスト:なし 参考書:基礎高分子科学(高分子学会編、東京化学同人)、高分子化学(村橋ら、共立出版)、成形加工におけるプラスチック材料(プラスチック成形加工学会編、シグマ出版)
【その他】
・学生へのメッセージ
2年次までに学習した物理化学を実際問題に応用すると、その理解が深まるはずである。 高分子物性工学概論、高分子物理化学を履修していることが望ましい。
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