情報化社会と職業(情報)
 Information Society and Profession
 担当教員:山内 泰樹(YAMAUCHI Yasuki)野本弘平(NOMOTO Kohei)
 担当教員の所属:理工学研究科
 開講学年:3年  開講学期:前期  単位数:2単位  開講形態:講義
 開講対象:情報科学科  科目区分:専門科目・必修 
【授業の目的】
現代の情報化社会を的確に見据えて,情報技術者としての職業観を養う.
情報科学を専攻する者として,現代の情報化社会と実際の職業との関わりを無視することはできない.ここでは,まず前半で職業に関する一般的な事項を扱った後,情報化に伴うビジネスモデル,情報・技術者倫理,知的財産権,職業の実態などについての最新状況を講義する.変化の早い世の中を的確に捉えられる力を身につけることを目標とする.

【授業の到達目標】
(a) 世の中でどういう動きがあり,何が問題になっているかを理解すること.
(b) 職業を通じた社会構造を理解し,自分の将来についての展望が抱けること.
(c) 情報分野における職業観が形成できること.
(d) 知的財産権について理解し,それを尊重すること.
(e) 自分と異なる意見をレポートの形で論述できること.

【授業概要(キーワード)】
情報化社会,職業,情報倫理,IT技術者,システムインテグレーション(SI),商品開発

【科目の位置付け】
学習・教育目標の(E)に対応する.
この科目の基礎となる科目:スタートアップセミナー
関連科目:情報倫理,技術者倫理

【授業計画】
・授業の方法
講義(情報の供与)とテーマに関する議論を主体とする.数回の授業につき1回の割合でレポートを課す.授業の一部で企業の人に講演してもらう予定である.
・日程
第1,2週 オリエンテーション,働くことの意味,職種
第3,4週 資格と適性,どう職業を選ぶか
第5,6週 情報にまつわる法制度と情報倫理・知的財産権
第7,8週 情報化とプライバシー・情報リスクマネジメント
第9,10週 IT技術者育成,企業のIT利用,ITによる勤務形態の変化
第11週~13週 SI講座(1~3):企業での職務内容
第14週~15週 商品開発(1~2):企業での職務内容
(この計画は予定であり,講師の都合や授業の進捗等によって適宜変更する)

【学習の方法】
・受講のあり方
授業中に意見を求められたり,解釈を要求されたりするので,積極的に応答すること.授業の半分はその場で考えてもらう形式なので,無回答は許されない.真剣に講義に取り組まないときは,出席,レポートが要件を満たしていても単位は与えない.
・授業時間外学習へのアドバイス
授業に先立って取り扱いテーマの概要を調べておくことが予習になる.予習とは別に,世の中の動きに常に留意し,時事的な事柄を講義に先立って把握しておくことが望まれる.

講義の感想などのレポートは,そのまま復習になる.

【成績の評価】
・基準
数回のレポートと授業中の議論におけるレスポンスの良しあしで評価を行う.出席率3分の2以上で全レポートを提出した者のうち,60点以上の者を合格とする.試験は行わない.
・方法
数回のレポート(計50点満点)と授業中に議論に積極的に参加した割合及びその内容(計50点)で評価する.授業中に意見や見解・所見を求められて何も返答をしないときは,不合格となるので注意すること.なお,この点数比率やレポートの回数等は実情に合わせて変更することがある.

【テキスト・参考書】
「情報と職業 -高度情報社会におけるキャリア形成-」,豊田雄彦ほか,日本教育訓練センター,ISBN978-4-931575-91-2.
適宜指示する.

【その他】
・学生へのメッセージ
昨今,4年制大学の卒業生の就職に厳しさが表れているが,この授業で得た知見を活用し,困難を乗り切ること.
受講にあたり特に予備知識は必要としないが,講義への積極的なかかわりが求められる.
・オフィス・アワー
(山内):月曜日17:00~18:00 居室:10号館406室
(野本):水曜日16:00〜17:30 居室:8号館307室
※事前にコンタクトを取るのが望ましい.

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