【授業の目的】
有機化学Ⅰ、Ⅱに引き続き、カルボニル化合物およびアミン化合物の命名法、性質、合成法、反応性について学び、有機化学を完結する。 ここでは、炭素骨格構築で最も重要なカルボニルの反応を学ぶ。さらに、医薬品化学で重要となるアミン、複素環化合物について学ぶ。
【授業の到達目標】
この授業で取り上げる化合物の命名及び構造式が書ける。合成法を理解・説明できる。さらに、反応性について反応式で書いて説明できる。
【授業概要(キーワード)】
アルデヒド、ケトン、アルドール縮合、エノラートイオン、カルボン酸、エステル、アミド、アミン、フェノール、、酸性度・塩基性度、Claisen縮合
【科目の位置付け】
バイオ化学工学科の教育目標B「専門知識の習得」
【授業計画】
・授業の方法
テキストに沿って授業を進める。講義の最後に、テキスト内の問題を宿題として出す。次回の授業の前に提出。その後、解答・解説する。
・日程
1~4週 9章 アルデヒドとケトン 5~8週 10章 カルボン酸とその誘導体 9週 中間試験とまとめ(9・10章) 10~13週 11章 カルボニル化合物のα置換反応と縮合反応 14~15週 12章 アミン 16週 期末試験とまとめ(11・12章)
【学習の方法】
・受講のあり方
使用するテキストは概説なので、さらに深く学びたい学生は、下記参考書を積極的に利用すること。
・授業時間外学習へのアドバイス
テキストをあらかじめ読んでおく。 毎回提出する問題以外のテキスト内の問題を解く。テキスト内の問題が理解できれば、テストも問題なく対応できる。
【成績の評価】
・基準
この授業で取り上げる化合物の命名及び構造式が書ける。合成法が書ける。さらに、反応性について反応式で書けるようになる。 60~70点:上記項目を60~69%達成できる。 70~80点:上記項目を70~79%達成できる。 80~90点:上記項目を80~89%達成できる。 90~100点:上記項目を90~100%達成できる。
・方法
中間試験、期末試験、各40点、毎回の提出レポート20点、合計100点満点で60点以上合格。中間及び期末試験を受けるためには2/3以上の出席が必要。
【テキスト・参考書】
テキスト:マクマリー有機化学概説第6版、 東京化学同人。 参考書:ボルハルト・ショアー「現代有機化学(上・下)」化学同人。 マクマリー「有機化学 上・中・下、第6版」東京化学同人、等。
【その他】
・学生へのメッセージ
有機化学Ⅰ、Ⅱを学んできて、理解できなかった内容も、有機化学Ⅲを学ぶことで理解できるようになることも多いので、有機化学を最後まで学んでください。有機化学を理解できれば、生化学の理解も早まります。 授業中の、雑談、飲食、内職は慎むように。授業の最初に前回の宿題の解答・解説を行うので、遅刻しないように。
・オフィス・アワー
気軽に質問してください。ただし、授業のあとでは、次の授業が控えている場合には時間がとれませんので、その場合にはオフィスアワーの時間帯(木曜日17~18時)に3-2306室に来てください。
|