有機機能材料
 Organic Functional Materials
 担当教員:佐藤 力哉(SATO Rikiya)
 担当教員の所属:大学院理工学研究科(工学系)化学・バイオ工学分野
 開講学年:3年  開講学期:前期  単位数:2単位  開講形態:講義
 開講対象:バイオ化学工学科  科目区分:専門科目・選択必修 
【授業の目的】
有機機能材料は多くの分野で利用されており、現代の生活を快適で便利なものに変えつつある。本講義では、これら有機機能材料の基礎から実際までを理解することを目的とする。
本講義では、主要な有機機能材料として光機能材料、界面・表面機能材料、分離機能材料、生体機能材料等を取り上げ、それらの合成から特徴、役割を理解することをねらいとする。

【授業の到達目標】
有機機能材料の作りからから、特徴そしてそれらの機能の仕方を理解することをねらいとして次の(a)~(d)を到達目標とする。
(a)光機能材料の基礎と種類および特徴を理解できる。
(b)界面・表面機能材料の基礎と種類および特徴を理解できる。
(c)分離機能材料の基礎と種類および方法を理解できる。
(c)生体材料の基礎と種類および特徴を理解できる。
(d)有機機能材料の生物的・工学的役割を理解できる。

【授業概要(キーワード)】
感光性材料、分離機能材料、界面活性剤、吸着剤、接着剤、医用材料、ドラッグデリバリーシステム

【科目の位置付け】
基礎となる科目:有機化学、有機工業化学、高分子化学、有機光化学
基礎とする科目:

【授業計画】
・授業の方法
90分の授業で、講義とまとめ小テストを行う。内容によってはレポートを課す場合もある。
・日程
以下の項目について15回の講義を行う。
(1)有機機能材料の基礎1
(2)有機機能材料の基礎2
(3)光機能材料1光機能の基礎と光学材料
(4)光機能材料2有機色素と感光性材料
(5)光機能材料3光導電材料と光記録表示材料
(6)界面・表面機能材料1界面・表面に関する基礎的な事項
(7)界面・表面機能材料2界面活性剤
(8)界面・表面機能材料3表面の親水性と撥水性
(9)界面・表面機能材料4機能性塗料と吸着剤・接着剤
(10)分離機能材料1分離膜
(11)分離機能材料2クロマトグラフィー
(12)分離機能材料3分子認識材料
(13)生体機能材料1抗血栓性材料
(14)生体機能材料2血液透析膜
(15)生体機能材料3医用材料

【学習の方法】
・受講のあり方
私語は厳禁とし、その他、他の受講生の迷惑となる行為を行った場合は、退室していただき、欠席扱いとする。
・授業時間外学習へのアドバイス
講義内容について、あらかじめ教科書を読み、不明な点や理解できない点をつかんでおき、講義にのぞむこと。授業で理解できなかった場合は質問すること。レポートを課せられた場合は期日に間に合うように仕上げておくこと。
講義内容をもう一度よく教科書を熟読し確認しておくこと。
課せられたレポートは図書館やインターネットを利用して調べ、期日までに提出すること。

【成績の評価】
・基準
出席、レポート、中間試験、期末試験を100点満点に換算しその結果により、以下のように評価する。
90点以上:秀(機能材料の種類や役割、またそれらの機構を充分理解し、それらの応用について自ら考案出来る)
80~89点:優(機能材料の種類や役割、またそれらの機構を充分理解し、説明できる)
70~79点:良(機能材料の種類や役割を充分理解している)
60~69点:可(機能材料の種類を充分理解し説明できる
59点以下:不可
・方法
出席、レポート:20点
中間試験:40点
定期試験:40点

【テキスト・参考書】
テキスト:有機機能材料(東京化学同人、荒木孝二他 2900円)
参考書:ハイテク高分子材料(アグネ、中島章夫他 3300円)
生体機能材料学(コロナ社 赤池敏宏 2600円)
機能性繊維(共立出版、宮坂啓象他 1000円)
導電性有機薄膜の機能と設計(共立出版、山下和男他 1200円)

【その他】
・学生へのメッセージ
有機機能材料は、今後ますます発展が期待される分野である。その現状と基礎を理解することは、今後生体関連工学を学ぶ上で有意義であると思われる。
有機化学入門、有機化学I~IIIは基礎となる科目なので履修しておくことが望ましい。
・オフィス・アワー
毎週金曜日:16:00?17:00

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