【授業の目的】
ドイツとオーストリアの二十世紀前半は、二つの大戦争やその前後の不安定な時代でした。同時に、ドイツ語圏の文化にとっては、全盛時代とも言えます。当時の名作家による、いくつかの時代色の最も濃い小説・劇作・ジャーナリズムを日本語で紹介します。
【授業の到達目標】
ドイツの二十世紀という激しい時代を通じて、二十世紀の知識と、ヨーロッパ近現代に対する興味を強くすることです。
【授業計画】
・授業の方法
毎回、演習・説明・質問応答という形式になります。すべて日本語で行なわれます。
・日程
1回目に、ドイツとオーストリアの第一次と第二次世界大戦の間の時代について説明して、プリントを配布します。 2回目から13回目まで、事前に読んでもらったテキスト(日本語訳・付)とその時代背景について質疑応答と説明をします。テキストは Hugo von Hofmannsthal: Der Schwierige難しい人(戯曲・1921) Franz Blei・Zeitgenoessische Bildnisse同時代人の肖像(1940) Oedoen von Horvath・Geschichten aus dem Wiener Waldウイーンの森の物語(戯曲・1931) 同・Jugend ohne Gott神なき青春(小説・1937) Erich Kaestner・終戦日記、戦後ジャーナリズム(1945〜1948) その他を読みます。 (これらの内容には変更があるかもしれません。) 14回目、15回目に参加者の口頭発表を行います。
【学習の方法】
・受講のあり方
積極的に参加して、わからないことついては遠慮なく質問し、自分の意見を述べれば、授業はより面白くなります。
・授業時間外学習へのアドバイス
事前に配ったテキストに、目を通せばよいと思います。分らなかったこと、より具体的に説明してもらいたいことなどについては、授業中あるいは授業直後に、質問応答時間を設けます。
【成績の評価】
・基準
目標にどれほど到達したか、出席率など授業態度からも伺えますから授業への積極的な関心と参加を重視します。
・方法
自由に選んだ関係テーマに関する口頭発表と資料(4割)、授業態度(6割)で判定します。
【テキスト・参考書】
プリントを配布します。
【その他】
・学生へのメッセージ
世界史にとってもドイツ文化にとっても大事な時代です。日本語で、分りやすく説明しています。
・オフィス・アワー
月曜日、16:30から17:30まで
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